過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2013/05/22(水) 00:09:33.18 ID:GshVNNRdo
魔法使い「…………今、何時……?」

その時、天幕の一つから、魔法使いがのそのそと出てきた。
毛布を羽織ったまま、いつもの帽子を寝乱れた頭にかぶって。
声は、眠っていたようには聞こえない。

勇者「あと……三十分だ。交代まで」

時を告げると、そのまま、彼女は火の前に歩いて来て立ち尽くした。
怪訝に思って勇者が見ると、彼女は唇を動かそうと試みているようだった。

勇者「座るか?」

魔法使い「……うん」

椅子代わりにしていた大きめの切り株から立ち上がり、彼女に譲って切り株の横に立つ。
だが、返事までしたのに彼女は、そうする気配が無い。
少し間をおいて、ようやく座るが、その手が勇者のマントの裾をきゅっと掴んだ。

魔法使い「……なんで立ってんのよ、バカじゃないの」

勇者「え?」

魔法使い「と、隣座れって……言ってんでしょ」

勇者「いや、今初めて聞い――――」

魔法使い「いいから座んなさいっつってんのよ!」

勇者「…………分かったよ。その前に、ほら」


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