過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/26(日) 02:37:27.16 ID:UMPAG6Zoo
静謐な礼拝堂の空気の中、数年ぶりに再会した二人は、変わらずに談笑する。
それでも歩む道は絶対的に違い、共通の目的などもうない。
『旧友』ではあっても、もう……『仲間』ではない。
僧侶「……それで、魔法使いさん。本日はどういったご用件でしょうか」
魔法使い「いや、別に。……何よぅ、あたしの顔なんて見たくもなかったー?」
僧侶「ふふふ。本当に……お変わりない。今は、どのような……?」
魔法使い「日常よ、日常。……強いて言えば、あいつの言うとおりにしてたね」
僧侶「……冒険稼業ですか?」
魔法使い「そんな感じ。とーぞく退治したり、モンスター退治したり。……この間は、『ぼくの犬をさがして』なんて
とってもステキな『クエスト』をいただいちゃって。ま、あたしの魔法ですぐ見つかったけどー」
僧侶「素敵ですね」
魔法使い「あとは薬作って売ったり、護符作ってあげたり。そんな感じで生きてるわけよ」
僧侶「魔法使いさんらしい。……気になっていたのですが」
魔法使い「んー?」
僧侶「あの……『帽子』は、どうなさったのですか?」
魔法使い「訊くの、遅っ」
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