過去ログ - モバP「大好きだから、――くれ」
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43: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:35:50.97 ID:tZEBekQpo
俺が、幸子のチョーカーを巻く?
今やったように、また。ということだろうか。
どうしてそんなことを。そう思っていると幸子が答えるように言葉を続けた。
44: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:37:03.95 ID:tZEBekQpo
だけれど、やはりわからない。
ちゃんと自分で巻けるようになるか、他の人に任せればいいじゃないか。
そう説得してみても、返ってきたのは半ば意地になっているようなトーンでの返事だった。
「プロデューサーさん以外が巻くのは絶対いやですからね。いいですか、絶対ですよ!」
45: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:39:03.08 ID:tZEBekQpo
それから、衣装の変更点についての依頼をしたが、
チョーカーとブレスレットはそのまま手元に残したいと幸子がいうのでその通りにした。
――まだ、本番までには期間がある。だから、俺が巻くのに慣れないといけない。
46: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:39:42.04 ID:tZEBekQpo
幸子の首にチョーカーを巻いて、しばらくそのまますごす。
出番や、撮影の前には外す。
幸子は、何を考えているんだろう。
付き合いも短くないし、大抵のことはわかると思っていた。
47: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:40:27.63 ID:tZEBekQpo
幸子のうなじはとても綺麗で、俺の貧弱な語彙では素晴らしさが伝えきれない。
その首筋は細くて、ひょっとしたら片手でグイとつかめてしまえるんじゃないかと思えた。
もちろんそんなことをするわけにはいかないのだけれど。
それでもあまりにも無防備で、やってはいけないと思えば思うほどやってしまいたい衝動は強くなるばかりだ。
48: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:40:59.62 ID:tZEBekQpo
「まったく、プロデューサーさんはドジなんですね」
幸子があきれたようにため息をついた。
頬のケガは思いっきり転んでぶつけた、ということにしておく。
49: ◆IRWVB8Juyg[sage]
2013/06/12(水) 23:43:12.78 ID:tZEBekQpo
今回はここまで
短いうえに遅いけれど、今月中には完結予定なのでどうか
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:53:31.61 ID:W4eeLqcBo
待ってました乙
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/13(木) 00:30:00.05 ID:A9HE0v5Lo
乙 いいぞ
52: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 19:47:35.65 ID:Kzr9Y6GWo
その日の仕事は不思議とスムーズに済んでしまった。
撮影も一発でオーケーをもらったし、インタビューも非常にいい感触だった。
幸子は「どんなもんだ」と言いたげにこちらを見つめる。
よくがんばったな、流石だ。そう褒めたあと、何か欲しいものがないか聞いてみる。
53: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 19:53:18.77 ID:Kzr9Y6GWo
「まぁ、なんでもいいです。ところでプロデューサーさん、暇になっちゃいましたね」
しばらくあれこれ考えていた様子だったが、ふぅと大きく息を吐いて幸子がこちらへ近づいてくる。
これは「いつもの」の合図だろう。最後になるのだからせめて……いや、断るべきだ。
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