過去ログ - モバP「大好きだから、――くれ」
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48: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/12(水) 23:40:59.62 ID:tZEBekQpo
「まったく、プロデューサーさんはドジなんですね」
幸子があきれたようにため息をついた。
頬のケガは思いっきり転んでぶつけた、ということにしておく。
49: ◆IRWVB8Juyg[sage]
2013/06/12(水) 23:43:12.78 ID:tZEBekQpo
今回はここまで
短いうえに遅いけれど、今月中には完結予定なのでどうか
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:53:31.61 ID:W4eeLqcBo
待ってました乙
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/13(木) 00:30:00.05 ID:A9HE0v5Lo
乙 いいぞ
52: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 19:47:35.65 ID:Kzr9Y6GWo
その日の仕事は不思議とスムーズに済んでしまった。
撮影も一発でオーケーをもらったし、インタビューも非常にいい感触だった。
幸子は「どんなもんだ」と言いたげにこちらを見つめる。
よくがんばったな、流石だ。そう褒めたあと、何か欲しいものがないか聞いてみる。
53: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 19:53:18.77 ID:Kzr9Y6GWo
「まぁ、なんでもいいです。ところでプロデューサーさん、暇になっちゃいましたね」
しばらくあれこれ考えていた様子だったが、ふぅと大きく息を吐いて幸子がこちらへ近づいてくる。
これは「いつもの」の合図だろう。最後になるのだからせめて……いや、断るべきだ。
54: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 20:03:02.76 ID:Kzr9Y6GWo
それを受けて俺の口から出たのは、どうして、ではなくて本当にいいのか、なんて言葉だった。
幸子はなにも言わずに、少し微笑んでみせた。
……やはり可愛い。
頬に触れる手は柔らかくて温かで、俺の体の中へ何かを送ってくれているようだ。
55: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 20:13:32.66 ID:Kzr9Y6GWo
幸子にみつめられたまま、その首へと手を伸ばす。
いつもと違って幸子はうつむいていない。
いつもと違って、次の予定が入っていない。
56: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 20:20:34.49 ID:Kzr9Y6GWo
だから何も言う必要はない、撫でる手を止める必要もない。
自分から言い出したくせに初心な奴だ。
――あぁ、気持ちがいい。とても落ち着く。
幸子は抗議をやめて身をゆだねてきている。
57: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/06/29(土) 20:28:49.79 ID:Kzr9Y6GWo
「ん……どうしたんですか……?」
首を撫でる手が止まっていたようで、幸子が目を開けて聞いてくる。
なんでもないさ、幸子が可愛いからつい。そんな軽口がすらすらと出てきた。
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