過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:17:20.46 ID:raX+wY0oo
……何を言っている?
相手の意図が読めず沈黙していると、

??『……はは、ははははは! こいつは哀れだ!』

恵美「……どういうことでしょうか」

??『はは、君は気にしなくてもいいよ。ともあれ異世界に渡った魔王サタン、勇者エミリアの抹殺』

??『これは、僕の果たすべき任務であるとともにエンテ・イスラの意志だ』

恵美「なんですって!」

何故エンテ・イスラが自分を?
そして悪魔であるだろうこいつが、何故魔王を?
昨日の襲撃は魔王の仕業ではなかった?

何もかもが分からなかった。
だが……一つだけはっきりと宣言しておく必要があった。
彼を、二度とエンテ・イスラの事情に巻き込まないために。

恵美「……昨夜のように、この国の人間を巻き込むのはやめなさい。逆効果だから」

恵美「私の怒りを買うだけよ。一人のときに来れば堂々と叩きのめしてあげる」

それは覚悟の表明であり、挑発だった。だが、

??『はっはははははは!! いや、君は本当に面白い!』

??『それについては僕も応援しているよ。君の初々しい初恋が実るように、ね』

その言葉を最後に、通信は切れた。
不自然な通信に目を丸くしている梨香をごまかしながら考える。

先ほどの相手は誰だったのか。
そして、……最後の奇妙な言葉の意味は。

考えても答えの出ない不毛な問いかけに頭を使っているうちに
昼休みになり、そして携帯電話が鳴った。


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