過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/24(金) 17:17:47.06 ID:raX+wY0oo
結果として、彼を巻き込んだ責任(の一端)を取る機会は思ったより早く訪れた。
真奥「すまんっ! 恩に着る!」
恵美「いいのよ、昨日の恩返しと思って」
そう言って、今にも土下座しそうな貞夫と芦屋さんを窘める。
なくした財布の中に入っていた銀行のカードを止めるため、
保険証と印鑑を持っていたのが功を奏した。
デュラハン号の防犯登録から持ち主である貞夫が割り出され、
警察に呼ばれたところ、なんと彼には身寄りがいないんだとか。
身元保証人がいないとまずいらしく、慌てた末に思い出したのが自分の顔だったらしい。
恵美(……これって、身内以外で一番頼れるのが私……ってことよね)
そう思うと満更でもない。昼休みを潰した甲斐もあったというものだ。
ちなみに懸案事項であったデュラハン号は、貞夫が被害者であるということで
警察の側で修理してもらえたらしい。
恵美(防犯登録から個人を割り出したことといい、案外やるわね日本の警察)
恵美(って感心してる場合じゃないわね。……さっきのこと、どうしよう)
相手の素性も襲撃の理由も定かではないが、先ほどの通信を聞く限り
私には近々、また敵の攻撃が振りかかるだろう。
しばらく私には近づかないほうが良いと言うべきか。
だが昨夜泊めてもらったことから分かるとおり、貞夫は優しく、そして良く気がつく。
下手なことを言えば逆に私を守ろうとしてしまうかもしれない。
……というのは、私の欲目だろうか。
どちらにしろ、勇者や悪魔の存在を伏せて現状を理解してもらえる説明は思いつかない。
結局その場は、何も告げずに別れた。
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