過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
↓
1-
覧
板
20
7
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/24(金) 17:09:26.14 ID:raX+wY0oo
恵美「あ、ごめんなさい。雑談していて怒られませんか?」
青年「別に少しくらい平気だよ」
言われてほっとする。
そうだ、名前。今なら彼の胸に、苗字を記したプレートがある。
そちらに目をやると――
恵美「…………まおう、さん?」
真奥「ああ、うん。よろしく」
そう言った彼は、どこからどう見ても、日本の一庶民だった。
恵美「……ッ、あは、あはははっ!」
真奥「えぇ、そんな笑うほど変な名前?」
恵美「や、そうじゃなくて、あはは、ごめんなさ、っはは!」
彼には悪かったが、どうしようもなく笑えた。
魔王を憎み、魔王を倒すためだけに生きてきた私を助けてくれたのが、
よりにもよって「まおう」だなんて、皮肉なジョークにも程がある。
が、あまり笑っていても本当に失礼だ。腹を抱えて、なんとか収める。
恵美「――っはあ、本当にごめんなさい。それで、注文……」
真奥「ああ、それなんだけど」
そこで初めて彼が顔を曇らせる。
真奥「ごめんな、ポテトサービスするっつったけど、今機械が壊れてて……もう少しで修理が終わるんだけど」
真奥「待たせるのも悪いし、礼とか気にしてるんなら今日はいいよ、ホントに」
真奥「なんか来てもらって悪い。次があったらお詫びするからさ」
そうだったのか。言われて奥を見れば、何やらポテトの機械のメンテナンスらしきことをしている。
しかしここまで来て他の店に夕食を食べに行くのも面倒だった。
どうするかと悩みかけたところで、まずはここに来た一番の目的を果たすことにした。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
75Res/78.05 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1369382669/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice