過去ログ - 巴マミ「寄生獣?」 ミギー「二スレ目だぞ」
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828: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:26:06.10 ID:MXMz+qXb0
〜☆

夕暮れ時、そろそろ杏子が今日帰ってくる予定の時間帯だ。

窓から差し込む光にマミはさやかの形見のレイピアを照らしていた。
以下略



829: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:29:45.90 ID:MXMz+qXb0
でも、最後は決まって……。

さやかを殺した。まどかを殺した。

千切れ千切れに漂う幸せの記憶は、
以下略



830: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:32:56.14 ID:MXMz+qXb0
もしも何か、今の私が彼女達に出来る事があるとするなら、

それは彼女らの事を心に刻み覚えている、そんな些細な事だけだ。

どんなに苦しくても辛くても、あの時の苦しみを思い出せばまた立ち上がれる。
以下略



831: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:35:38.75 ID:MXMz+qXb0
「まどか」へその憎しみを向けるにはあまりに死ぬ間際の姿が哀れ過ぎたし、

パラサイトにその憎しみを向けるには「彼ら」の現況が悲愴過ぎた。

インキュベーターのパラサイト駆除は現在も進行中であり、
以下略



832: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:39:30.39 ID:MXMz+qXb0
たとえインキュベーター、

まさに諸悪の根源というべき彼らに対してであってさえ、

弛まぬ憎悪の維持は難しかった。
以下略



833: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:42:33.39 ID:MXMz+qXb0
私は人間以外の立場に決して立てない。

本当に、他の生物の事を理解することなぞ出来はしない。

そう実感した。
以下略



834: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:45:43.80 ID:MXMz+qXb0
今のマミを支える最も主要な原動力は、

自分に降りかかる不条理への反骨心といってもいいかもしれない。

不条理に屈服する事は不条理の存在を認める事だ。
以下略



835: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:48:29.80 ID:MXMz+qXb0
〜☆

深夜、杏子は子供の啜り泣きのような声を聞いて目を覚ました。

隣に目を向けると、マミが自らの両肩を掻き抱き、
以下略



836: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:52:44.64 ID:MXMz+qXb0
マミは過去において自分の失ったかけがえのない物に、

いまだ完全に囚われてしまっている。杏子は知っていた。

マミの携帯には死んでしまったらしい友人達のアドレスが変わらず登録されている。
以下略



837: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 06:59:56.25 ID:MXMz+qXb0
マミは現在の喜びも楽しみも、純然とした形で感じる事が出来ない。

全てが過去へ彼女を縛り付ける鎖になってしまう。

とはいえそれでも戦い抗う意志がマミには十分ある。
以下略



838: ◆2DegdJBwqI[saga ]
2013/09/09(月) 07:03:34.76 ID:MXMz+qXb0
杏子や仁美、そういった存在が身近に無ければ今頃マミは、

苦悩にどこまでも身を焼いて、死ぬ事は無くとも人間らしさをすっかり失い、

無感動な機械のようになっていた可能性が高い。
以下略



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