31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 02:57:08.35 ID:HL4pHJQs0
ミカサ(母子を見送るエレンは、笑顔で手を振っていた。
何度も頭を下げる母親に、半分にしたパンを差し出す少年の姿が人混みに消えて…
同時にエレンの笑顔も、消えてしまった)
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:05:03.47 ID:HL4pHJQs0
ミカサ「……エレン」
エレン「そりゃあ、俺もおじちゃんになっちゃうか…」
ミカサ(エレンは、涙を流していた。刺繍したハンカチを差し出して、そっと道の陰に彼を隠した。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:12:04.79 ID:HL4pHJQs0
エレン「…半分にしろ。食べたら、ベッド見に行くぞ」
ミカサ「分かった」クスクス
エレン「にしてもあの坊主、お前はおねーちゃんなのに俺はおじちゃんだと!」モグモグ
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:20:00.15 ID:HL4pHJQs0
エレン「あれ、同じ部屋に置くのか?」
ミカサ「? だめなら、諦める…」
エレン「あー、いや、そういう意味じゃねーよ。でも同じ部屋で寝るなら、別に要らなかったと思ってさ」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:27:07.67 ID:HL4pHJQs0
ミカサ「これで、いつでもエレンが泊まりに来られる。いっそここを自宅にしても構わない」
エレン「別にいいけど、調査兵団は今殆ど遠征だし。あんま戻る機会ねーじゃん」
ミカサ「それでもいい。二人の家にしよう」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:35:43.07 ID:HL4pHJQs0
エレン「あー…でもさ、ここに住むなら俺も家の金払わないと。貯金残ってたかな…」
ミカサ「そんなのは別にいい。家族なんだから」
エレン「俺がやだよ、払わせろって」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:41:06.45 ID:HL4pHJQs0
エレン「はぁ?それでいいのか?」
ミカサ「……うん、それでいい。それがいい」
エレン「うーん…まぁ、お前がいいならいいけどさ。ごっこ遊びなんて子供の頃でもやったことねーぞ、俺」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:47:09.46 ID:HL4pHJQs0
ミカサ(…朝焼けが見える。早起きし過ぎてしまった…)
ミカサ「…今日こそ、朝食を…」コソコソ トントントン
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:53:15.12 ID:HL4pHJQs0
ミカサ「…エレン、やっぱり髭はない方がいい。カッコイイ、素敵」
エレン「な、なんだよ、髭のあるなしでそこまで違うか?って…うわ、朝からすげーな」
ミカサ「髭で五歳は老けていたから。シチューは鶏肉、朝でもさっぱりしてるはず。パンはふかふか」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 03:59:05.84 ID:HL4pHJQs0
エレン「な、何だよいきなり…」
ミカサ「…夫婦だから、朝の挨拶」
エレン「うちの父さんと母さんはしてなかったぞ」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 04:06:10.06 ID:HL4pHJQs0
ミカサ「今日は、薪拾いのついでにピクニックがしたい」
エレン「薪くらい買ってきてやるぞ?」
ミカサ「…訂正する。ピクニックのついでに、薪拾いをする」
77Res/36.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。