過去ログ - 【安価】エレン「オレが最強の兵士に?」アルミン「家族になりたい」3【育成】
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957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:47:58.54 ID:+HT0fDRq0
この中で最も運動能力の劣る華那はこけそうになっていたが龍輝にひきずられるように走っていたし、悠希は一度真子を庇って傷を負ったというのに懲りることなくまだ真子を護り続けている。
ああ、なんて、うすら寒い光景。
雪美は「かーなーちゃんっ!」と叫んだ。
龍輝に引きずられていた華那がはっと振り返ったので、雪美は華那が厭っているであろう感情を伴わない笑顔を浮かべてみせた。

以下略



958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/30(木) 05:48:05.12 ID:YCBUX9EV0
誤爆なのか荒らしなのか


959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:48:26.91 ID:+HT0fDRq0
「多分アイツらにも飛び道具はねぇっ!!
 逃げるぞ、逃げ切ってやるッ!!」

龍輝が叫ぶ。
さすがはクラスのムードメーカーだ、皆を鼓舞することは十八番らしい。
以下略



960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:48:55.25 ID:+HT0fDRq0
突如前方に現れた、S


961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:49:22.40 ID:+HT0fDRq0
「雨宮くんと山本さんは?」

華那の指摘に、龍輝は振り返って2人の姿を確認した。
親友の1人である雨宮悠希(男子三番)は、丸く縮こまってしゃがむチームリーダーである山本真子(女子十九番)を覆うようにして真子を護っていた。
2人の様子を見る限り、どうやら銃弾は誰にも当たらなかったらしい。
以下略



962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:50:05.63 ID:+HT0fDRq0
華那も、悠希も、真子も、こんな所で死なせるわけにはいかない。
全員で揃ってここから逃げて、もっともっと生きたい。
生憎戦うための武器は龍輝たちにはない(榊原たちは刀だの鎌だの銃だの持ってて、こちとら唯一使えそうなのが中華包丁だぜ?不公平にも程があるだろ。いっそあのガンニョムエキュシアの1/144のプラモデルが等身大に変化して搭乗でもれきればいいのに。喜んで乗るっての。『川原龍輝、ガンニョムエキュシア、目標を駆逐する…!!』とか言ってさ。憧れだろ、ガンニョムファンのさ)ので、逃げる以外に生きる方法はない。
とにかく、逃げてやる。
賢吾と季莉さえ撒くことができれば、運動能力の低い雪美と錬は問題ではない。
以下略



963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:51:24.05 ID:+HT0fDRq0
賢吾が華那の動きを見逃すはずがない。
龍輝は華那に言われた通りに賢吾の動きを止めようとしたのだが、賢吾は同じように刀を振り下ろすと見せかけてデイパックに当たる直前に刃を止め、龍輝の動きがびくりと止まった隙を見逃さず、刀を横に薙いだ。
龍輝は咄嗟に身体を後ろに逸らしたので刃は鼻先を掠めただけで済んだのだが、避けた勢いそのままに仰向けに倒れそうになった。
龍輝は持ち前の運動能力で何とか倒れずに踏み留まった――が、賢吾の次の動きへの反応が、少し遅れた。
龍輝が賢吾を押さえようとするよりも、間に合わないと判断して声を上げるよりも早く、賢吾の刀が、華那を背中から突いた。
以下略



964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:52:20.97 ID:+HT0fDRq0
一方、真子と悠希は季莉から必死に逃げていた。
悠希1人なら季莉から逃げるのもそう難しいことではないだろうし、真子が普段の運動能力を発揮できればその可能性は決して低くはなかったはずだが(それでも季莉はクラス内では足が速い方で、真子は出席番号の関係で何度か季莉と並んで走ってタイムを計ったことがあるのだが、勝てたことは一度もなかった)、真子の足はガタガタと震えて言うことを聞かず、悠希の枷のような状況になっていた。

「…真子っ、雨宮ぁっ!!
 絶対、逃がすもんか、今度こそ…ッ!!」
以下略



965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:52:49.43 ID:+HT0fDRq0
綺麗な髪も、部活動で少し日に焼けた端正な作りの顔も、耳に光る青いピアスも、1番上のボタンだけを外したカッターシャツも、少しだけ緩めた赤いネクタイも、ベージュのベストも、全てが真っ赤に染まっていた。
プログラム中に眉毛をいじる程に容姿を気にしている悠希には我慢ならない汚れ方をしているが、悠希はもう何も言わなかった。
悠希はうっすらと目を開けていたのだけれども、その目には、何も映っていなかった。

「雨宮くん…雨宮くんッ!!
以下略



966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/30(木) 05:53:21.06 ID:+HT0fDRq0
「真子、立て、逃げるぞッ!!」

せめて真子だけでも、ここで死なせるわけにはいかない。
リーダーである真子の死は自らの死に直結するのはもちろんだが、仲間をこれ以上失いたくなかったのだ。

以下略



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