8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 00:41:03.36 ID:n4iG8r1+0
梅雨が明けた初夏の頃。
アイドルになってしばらくして、仕事も慣れてきた頃。
あの人はまゆの後に新しく入ったアイドルも担当を取って、最近はその子につきっきり。
事務所には居ることは居るけれど、あの子とよく一緒に居る。
担当のプロデューサーが最初の頃に頼れるぐらいに付きっ切りになる事。
そうすれば、アイドルの子もプロデューサーを信頼していくようになって、今後の活動も円滑になって楽になる。
これは社長さんの言葉。
あの人もそれを分かっていて、実行しているだけ。まゆから見ても納得の行く話。
仕方ないとは分かっているけれど、どうしても嫉妬を隠し切れない。
どうして、どうして、と胸の底から声が出そうになる。
だけど、そんなことしたらあの人が困ってしまう。そんな思いをさせるのだけは嫌だ。
まゆの我侭をぐっと抑えて、今は我慢する。
別に、会えなくなる訳では無いのだから。
それだけで十分幸せじゃないの。
まゆは、まゆ自身に問いかける。
……欲張りなまゆは『もっともっと一緒に居たい』と、問いかけに答えた。
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