20:スレタイを思い出すといいよ
2013/06/03(月) 22:30:28.44 ID:X/Gt/a/P0
そう言われて視線を自身の頭部にあてると、そこにはまごうことなき金の頭髪──と、根元に覗く黒の群れ。
髪の毛の根元部分。“あろうことか”、そこは未だに黒髪のままだったのだ。
一夏(根元どうするって……つーかどうして根元は薬塗らないんだ?)
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:31:45.05 ID:X/Gt/a/P0
店員「本当に……いいんですね?」
一夏「? はい。いまさら止められませんし、止めるつもりもないですし」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:32:32.86 ID:X/Gt/a/P0
──ピリ
一夏(……うん?)
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:34:43.41 ID:X/Gt/a/P0
少し考えればわかることであった。
黒髪を白に近づける程に髪組織を破壊する薬品、ブリーチ。
そんな劇薬が頭皮に付ければ……あまつさえ“白の下地を目指せる程に強力なブリーチ”ならば、当たり前に皮膚は悲鳴を上げる。
一夏はそれを知らなかった。知らなかったが、しかし薬品は頭皮に落とされた。
ブリーチ剤による、無慈悲無情な蹂躙が始まった。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:37:35.36 ID:X/Gt/a/P0
一夏「ががががががが、、、」
香る異臭。ツンと鼻を突く、などという婉曲を通り越して遥か直上に突き抜ける激臭。
駆け抜けるは雷撃。一瞬のいとまを与えず、ただひたすらに雷火の痛撃が毛根を舐めた。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:39:12.61 ID:X/Gt/a/P0
一夏「────なねぇええええッ!!」
──否。
死ぬ? 禿げる? 否、否。断じて否。頑として否。
織斑一夏が折れるだと? 織斑一夏が絶えるだと?
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2013/06/03(月) 22:44:59.71 ID:X/Gt/a/P0
一夏『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!』
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2013/06/03(月) 22:47:29.09 ID:X/Gt/a/P0
──ブリーチ塗布後20分。
──さらにそこからいったん髪を洗浄。ドライヤーにより乾燥。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:48:35.64 ID:X/Gt/a/P0
──そして
一夏「」シルババーン
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:51:27.88 ID:X/Gt/a/P0
──IS学園/学生寮
一夏「ふぅ。ただいま」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/03(月) 22:53:44.53 ID:X/Gt/a/P0
──IS学園/1025室
一夏「ラウラ……帰ってきたぜ」
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