26: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:46:44.96 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「どうです? 分かりますか?」
アンヘル「あぁ。大体は分かる。サーベルの柄みたいな形になったんだな。」
ゼノフォン「そうです。従来の操作装置はアンカーを射出する事のみが目的でしたので、銃のような形をしていましたね。」
27: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:48:04.83 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「どうぞ。切れ味が鋭いですから気をつけて持って下さい。」スッ
アンヘル「これは・・・・・・薄いな。それに、しなる。黒金竹をここまで加工したのか?」
ゼノフォン「いえ、それは超硬質スチールです。」
28: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:49:01.41 ID:JjihbRFAO
アンヘル「えっ?」
ゼノフォン「壊れる事を前提に予備をいくつも持ち歩く。それは逆に言えば『壊れても良い』って事ですよね?」
アンヘル「まぁ、極論はな。」
29: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:49:54.39 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「そうです。刃を柄に差し込んで・・・」カチッ
ゼノフォン「この様になります。」スッ
アンヘル「どれどれ・・・・・・うぉっ、軽いな。」
30: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:55:47.30 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「いえ、納期に遅れた上に完成さえ遅れたのは開発者の風上にも置け」
アンヘル「もう納期の話は良いって! ホント、変なトコは真面目だな!」
ゼノフォン「失礼な。全面的に真面目なつもりですが?」
31: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:56:18.92 ID:JjihbRFAO
アンヘル「違う。それよりもっと前の段階で、だよ。」
ゼノフォン「・・・っ」
アンヘル「もともと黒金竹と氷爆石を使った新しい武器の開発を命じられた時点じゃ、俺とお前は別々で動いてたハズだ。だけど、途中からお前は俺の〈装置〉の改良に積極的に協力しだした。」
32: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:58:07.64 ID:JjihbRFAO
ゼノフォン「・・・。」
アンヘル「・・・。」
ゼノフォン「・・・。」
33: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/03(月) 23:58:59.08 ID:JjihbRFAO
アンヘル「・・・そうだな。」
ゼノフォン「コリーナと・・・」
アンヘル「・・・ソルムの敵討ちだ。」
34: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/04(火) 00:00:01.55 ID:LdHmvj4AO
アンヘル「・・・。」
ゼノフォン「自他共に認める変人の私ではありますが、中身は人間なんですよ。」
アンヘル「・・・。」
35: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/04(火) 00:01:05.91 ID:LdHmvj4AO
ゼノフォン「その上で貴男の〈装置〉・・・いや、〈立体機動装置〉はもっとも有効だと、私の開発者としての経験が訴えかけたんです。」
ゼノフォン「まぁ、そういう意味では打算ですね。コリーナの敵討ちという私の願望を叶えるために、貴男に協力した次第です。」
アンヘル「そうか。」
36: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/06/04(火) 00:02:07.68 ID:LdHmvj4AO
アンヘル「・・・分かった。」
ゼノフォン「では、替刃運搬の件を詰めなければいけませんので、私はこれで失礼します。帰りは誰か手の空いてる者に送らせますよ。」スクッ
アンヘル「悪いな。頼むぜ。」
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