過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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834: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/08/24(土) 21:08:53.72 ID:H5CSSNG30

「『いいね、鍋。各自で具材を持ちあって闇鍋としゃれ込もうじゃないか!』」

「は?はあ!?何言ってんだやめろ!お前らに闇鍋なんてやらせたら――」

「なにそれ?ヤミナベ?楽しいの?」

「『そりゃ楽しいよ。とってもね。』」
「『なぜなら闇鍋ってのは、それぞれが選んだ具材を一つの鍋に入れて素敵なハーモニーを奏でようという、親睦を深めるためにあるようなものだからさ!』」
「『選んでくる食材は食材であるならば何でもOK!どう?楽しそうでしょ?』」

あ、これ駄目なパターンだ。
イリヤスフィールは完全に説き伏せられただろう。
そうなってしまうと、僕とアサシンに拒否権はない。
無邪気に弱いところが共通点というのはこの場合皮肉でも何でもなく、完全に悲報だった。

「た、楽しそー!」

案の上イリヤスフィールは目を輝かせている。
ランサーを危険人物だとしっかり認識した上でこれなのだから、精神的には(肉体もだが)やっぱり子供だ。
それを、いまはただ恨むだけである。

「『よし、それじゃあ桜ちゃん。早速食材選びに出かけようぜ。』」
「『しっかり食材を選ぶんだよ?――――あ、未調理もフグとかも無しだからね。』」

「わかってますよ。そうですねー……どうしましょうか、っていってもほとんど決まってるんですが」

そして、あの二人が乗り気というのが何より不味い。
二つの意味で、恐らく不味い。
アサシンは只ならぬ雰囲気に生唾を飲み、イリヤスフィールは無邪気にはしゃぐ。
僕は、今日の夕食になるであろうスーパーの惣菜を、頭の中で選ぶのだった。




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