過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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89: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/14(金) 20:08:40.13 ID:AlIOGVXF0
「そろそろ屋敷に行っていいかな……?オレ一人でバーサーカーの相手はちょっとキツい!」

バーサーカーと対峙しながら、セイバーはそんなことを考えていた。
木を薙ぐ攻撃を転がるように躱したり、倒れてくる木の上を駆けてみたり、股下をくぐって後ろから攻撃したり。
客観的には上手く立ち回り、じわじわとダメージを与えているように見えるかもしれないが、実際はバーサーカーをアクロバティックに宥めているだけだ。
――――そもそも、スウィートメモリー自体がそういうものだ。
――――――――これは近接攻撃をするための武器じゃない。
だからこれは、バーサーカー専用の戦闘法だと言える。

「まさかプー達との想い出がこんな形で役立つなんて…――――シロウの知識がなかったら、使う機会なんてまずなかったよなぁ……」

プーやその仲間達との想い出は勿論大切だ。だからこのキーブレードだって大切ではあるが――――如何せん使いどころが難しい。
その点バーサーカーを相手にするにはおあつらえたようにぴったりの武器で、セイバーは不謹慎にも、ちょっぴり嬉しかったのだった。

「それにしても―――怒るたびに強くなるなんて……シロウの言う通り、確かに反則だな…」

「■■■■■■■■■―――――――!!!」

バーサーカーが腕を振る。
最初に比べると、随分と愚鈍だ。
だからと言って侮れる威力ではないので、セイバーは無理せずバックステップで距離を取った。
――――しかしこの感じなら、怒りが鎮まるのはもうすぐかもしれない。

「―――うーん……まあいいや!オレもみんなのところに行こう!」

後のことは、取り敢えず行ってから考えよう。リンならなんとかしてくれるはずだ――――と、セイバーは根拠もなくマスターを信頼するのだった。




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