過去ログ - 八幡「やはり俺の青春ラブコメは腐っている」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/04(火) 23:46:29.13 ID:3HOlpNmZ0
SS速報では初なのでローカルルール違反あったら教えてくれ。


八幡「やはり俺の青春ラブコメは腐っている」



文化祭から数日だったある日のことだった。

奉仕部の部室でいつもの三人で会話していた時のこと。まぁ、三人で、などといっても実質は二人と一人だ。決して枠にはまらないワイルドでアウトローな男、比企谷八幡。お、おれはいいとおもうよその人!!

「えー!ゆきのんあたしらのクラスの劇見てないの!?」

そう、話題はたまたま先日の文化祭で大好評を博した我らが(俺を除く)F組の出し物についてだった。

「ごめんなさい、見回りの途中で少し様子を見ることはできたのだけれど…」

由比ヶ浜の大きな声に対して、雪ノ下の返事は少し弱々しかった。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/04(火) 23:51:55.79 ID:3HOlpNmZ0
雪ノ下は申し訳なさそうな顔をしているが、仕方のないことだろう。

彼女は文化祭の副実行委員長として準備から当日まで八面六臂の大活躍をしており、あの時は全クラスの見回りやらなんやらで大忙しだった。

ちなみに八面六臂の語源は仏教の伝説に出てくる「あらゆる敵を叩き潰す荒ぶる神」なので、いろんな意味でこの比喩は的を射ている。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/04(火) 23:54:27.78 ID:3HOlpNmZ0

アシュラマンの顔のまま可愛らしく小首を傾げてくる。怖いやら可愛いやらでわけがわからん。
しかもさらっとキッツイ事を言われた…。

「なっ、なにいってるんだか!ちっ、違うぞー!俺はー、あれだ、あれだぞー!そんなんじゃないぞ!あれなんだからなー!」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/04(火) 23:58:57.41 ID:3HOlpNmZ0


「ヒッキーなんかきもいー」

「うるせっ、お前に今の高度な綱渡りがわかるか!」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:05:05.88 ID:6K5IE81B0

「…………あれが?……えっと、ごめんなさい、その星の王子さまというのは、サン=テグジュペリの星の王子さまでいいのよね?」

「さん、ぺぐ、…………?」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:06:44.20 ID:6K5IE81B0

「まぁ、海老名が文化祭用に書き換えてたし、みんなでお笑い要素を出そう、ってしてたからな。もはや原型はとどめてねぇよ」

「そうそう、姫菜すごいよねー。なんかね、役者が男子だけですごい変わってるんだよね」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:14:24.95 ID:6K5IE81B0
……あれ、雪ノ下さん割とマジな感じ?由比ヶ浜なんかおびえてビクッてなってるし。

「あなたの瞳のことを言うのならまだしも、あの人の目は別に普通でしょう?不自然な暴言だわ」

……えっと、こいつもしかして、『腐女子』って言葉を知らない…?
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:15:52.13 ID:6K5IE81B0

「まて違うんだ話を聞いてくれ!」

「犯人はみんなそう言うのよね」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:17:04.58 ID:6K5IE81B0

「ゆきのん、ゆきのん。ちょっとはヒッキーの言い訳も聞いてあげてよ」

ケタケタ笑いながら雪ノ下に声をかける。ふん、由比ヶ浜も「絶許リスト」にいれておかねばな!

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:18:05.15 ID:6K5IE81B0

「と、とにかくだな、まず『腐女子』っていう言葉があってだな」

「フジョシ?女性のことを指す言葉のことかしら?」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:19:18.23 ID:6K5IE81B0

ぴったり五分。
腐女子とはなんぞやについて知りうる知識と語彙の全てを用いて説明を尽くした。

ふぅ、これで雪ノ下の誤解も…
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:20:10.81 ID:6K5IE81B0

「うーす」

その翌日、昨日あんなにぎったんぎったんにされたにもかかわらずわたくし比企谷八幡ことメンタルつよ男が部室に行くと、珍しい人が来ていた。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:21:20.35 ID:6K5IE81B0

「あれー、どうしたのかな比企谷くんっ♪そんなに怯えた顔して…」

「いや、なんで、ここ、いるんすか…」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:23:04.20 ID:6K5IE81B0

「いやー、雪ノ下さんに「説明してもらえるかしら」なんて言われたときはドキドキしたけど、
 布教活動って大事だしね…はや×はち…ぐふふ…」

「おい」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:23:59.27 ID:6K5IE81B0

……はっ、いかん。

あまりのショックに呆然としていたがそんな場合じゃない。
なんとしてもこの状況を打開しなければ、葉山ルートが確定してしまう。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:24:44.78 ID:6K5IE81B0

悪くないスライムのようにぷるぷると震える俺をよそに、女三人のホモトーークは徐々にヒートアップしていく。


「やっぱりはや×はちよ!キラキラした葉山くんに最初は反発しながらも葉山君の献身的な愛と快楽にその凍りついた心を溶かされていくのよ!」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:26:26.38 ID:6K5IE81B0

「キマシタワ――(゚∀゚)――!いいよ結衣、それ凄くいい!普段は天使みたいなのにいざベッドの上では鬼畜ドSになる戸塚くんに刃向かえないヘタレの比企谷くん…!」

やめてー!!海老名さんやめてー!!!戸塚を汚さないでー!!!!

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:29:16.85 ID:6K5IE81B0

「ふぅ、満喫したわー。じゃあ私そろそろ行くね。雪ノ下さん、またあそびにくるねー」

「ええ、私も楽しかったわ。今日はありがとう」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:29:53.07 ID:6K5IE81B0

「あっ、そういえばさ、ゆきのん」

二人して悪夢を見る八幡にひとしきりイタズラをしたあと、ふと思い出したように由比ヶ浜が声をかける。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:30:38.60 ID:6K5IE81B0

「同じ?」
しばらくの沈黙のあと、由比ヶ浜が聞き返した。

「そうよ、あなたと同じよ」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 00:32:59.35 ID:6K5IE81B0
以上終わり。

駄作だったか。次がんばりまーす。


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