過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 20:49:27.93 ID:okfvba2r0
気分が高揚していたのはお酒のせいなのか。鼻歌交じりに廊下を歩く。不意に、何かを忘れているような気がして立ち止まる。


「あ……ユミル……」


思い出して、踵を返すが、


「先に戻ったのかな……」


寝室にはユミルの姿はなかった。もうすぐ外出禁止の時間だ。待っていれば帰ってくるだろうが、気になって落ち着かない。


「しょうがないなー……ふんふんふん」


廊下を何回か横切ったところで、ユミルの後姿を発見した。声をかけようとしたが、見たことのない男性と一緒だった。
年齢的には少し上だろうか。訓練か作戦のことか。


と、男性がユミルを抱きしめた。彼女は1、2歩後ずさって拒もうとしていた。ただ、極端に嫌がる素振りも見られない。
数秒その光景を見ていた。少し、間抜けな顔をしていたかもしれない。ふいに、男性は私の存在に気づいて慌てて手を離した。


しまった、と思った時には早口にユミルに何かを言い残して、彼はその場を足早に去ってしまっていた。
その場にぽつんとユミルだけが取り残された。私はぬるま湯でふやけたような頭で、後ろめたい気持ちをじわじわ感じていた。


私は背を向けて戻ろうとしてた。
後ろから、ユミルが叫ぶのが聞こえた。


「クリスタ!」


私はそろりと振り返る。


「今のは、違う!」


何が違うのか。彼女は私に何を訂正しようとしているのだろうか。気にしなくていいのに。



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