過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/06/23(日) 19:39:47.03 ID:KiAtpIgO0
私は、サシャの手を握った。
「ごめんね……サシャ。こんな事に巻き込んでごめんね」
「……ご心配なく、私は大丈夫です」
「無理しないで……」
「しいて言えば、ユミルに殴られたみぞおちがまだ痛いですけどね……」
彼女はそこで小さく笑って鼻をすすった。それから、声をひそめて私の耳元に顔を寄せた。
「……クリスタ、ユミルに会いに行ってください」
サシャの言葉に、私は耳を疑った。
「……どういうこと? 捕まってるんだよね……?」
「実は……ユミル、行方不明なんです」
「え?」
サシャは大きく深呼吸した。いつになく真剣な瞳を向けて、
「逃亡中なんですよ……この壁の街の中で」
「……そんな」
これだけ狭い壁の中で、逃げ切れるはずがない。かと言って門の外へ出れば巨人の餌食。時間の問題だ。
「先の作戦でまただいぶ兵力を削られたため、この捜索作戦は新人、つまりほとんどが104期メンバーで構成されています……だから、何とかして誰よりも先に私がユミルを見つけますから……ううん、他のメンバーだってそのつもりです。……パーティーの夜に、部屋ががら空きだったのを覚えてますか?」
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