過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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204: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:12:49.15 ID:sc+fY0ZW0
「お、来たね。思ったより早かったじゃない、小町ちゃんってばどうやって焚きつけたのかなー? さっすが言うだけのことはあるねぇ」

 が、時既に遅し。
相手の目は俺を完全に捉えており、その笑みはただ俺だけに向けられている。
具体的な言葉はなく、特別な行動もなく、なのに俺の体は凍りついたように動かなかった。
以下略



205: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:17:42.49 ID:sc+fY0ZW0
「ん? 何ぼーっとしてんの? あ、さてはお姉さんに見惚れてたか? もー浮気はだめだよ。雪乃ちゃんに告げ口しちゃうぞ?」

 席に座ったままにっこりと笑っているのは、良くも悪しくも見知った顔――雪ノ下さんちの最強お姉さん、陽乃さんだった。
なるほど、人だかりができるのもむべなるかな。
日曜の昼下がり、混み合った店内にあってなお、その笑顔の輝きは他の全てから隔絶されて見えている。
以下略



206: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:24:18.60 ID:sc+fY0ZW0
 だからこそ、俺はこの人が苦手だった。
暴力的な程に輝く光は、隠れる為の闇をも根こそぎ取り払ってしまう。
眩し過ぎて直視できない。その先に何があるのかを窺うことすらできない。
日陰に生きる俺と対極にいる、まさに陽の存在なのだ、この人は。
あまりにも強過ぎる。
以下略



207: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:29:13.93 ID:sc+fY0ZW0
「まぁ積もる話はこれからこれから。ほらここ座って」

 陽乃さんは俺の方へ笑顔を向けたまま、くいくいと自分の前の席を指で指し示す。
言葉こそ丁寧で、笑顔こそ穏やかだけれど、有無を言わさず是非も問わない問答無用の圧力をなぜか感じずにはいられなかった。
蛇に睨まれた蛙って言葉はこういう時に使うのかな、一つ賢くなれて泣きたくなるほど嬉しいよ、ちくしょう。
以下略



208: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:34:46.41 ID:sc+fY0ZW0
「えっと、雪ノ下さん」
「堅いなぁ、陽乃でいいって。雪乃ちゃんもOK出したんでしょ、名前呼び。それでまさかわたしだけ断らないよね?」
「何でそれを……」
「あ、その反応、ホントにOK出してたんだ。いやーそろそろかなぁと思ってはいたけど、雪乃ちゃんもちゃんと頑張ってるんだねー、お姉ちゃん安心」

以下略



209: ◆/op1LdelRE[sage]
2013/06/26(水) 00:40:43.52 ID:sc+fY0ZW0
すいません。
今日はちょっとここまでで。
また明日か明後日かに続きを上げてきます。

ゆきのんとラブったらもれなくはるのんの弄りがついてくるとか、とんだボーナスステージだぜ。
以下略



210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/26(水) 00:55:01.87 ID:FtQAL3t60
乙んご


211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/26(水) 00:57:18.08 ID:SjQ/d8nZo



212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/26(水) 01:00:06.03 ID:0c0Kr2YNo
乙、この兄妹は原作通り互いが好き過ぎるな、方向性にちょっと違いはあるけどもはや誤差


213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/26(水) 08:58:57.09 ID:XoQCiCq8o
小町が一番可愛い


214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/26(水) 18:53:36.72 ID:GWQ8VZyf0
来てた



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