過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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207: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/26(水) 00:29:13.93 ID:sc+fY0ZW0
「まぁ積もる話はこれからこれから。ほらここ座って」

 陽乃さんは俺の方へ笑顔を向けたまま、くいくいと自分の前の席を指で指し示す。
言葉こそ丁寧で、笑顔こそ穏やかだけれど、有無を言わさず是非も問わない問答無用の圧力をなぜか感じずにはいられなかった。
蛇に睨まれた蛙って言葉はこういう時に使うのかな、一つ賢くなれて泣きたくなるほど嬉しいよ、ちくしょう。

 ここへ来る時の怒りの炎はどこへやら、完膚なきまでに鎮火させられて萎み切った心で、とぼとぼとその席へ向かう。
気分はさながらグリーンマイルを歩く囚人だった。
いやさすがに言い過ぎかもしれないけど、こう気分的に。
席に腰を下ろしつつ、恐る恐るという感じで話しかけてみる。



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