過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
↓
1-
覧
板
20
289
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/06/30(日) 02:31:03.25 ID:RiHhaV/Lo
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
290
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 02:33:47.93 ID:ChvAzoBW0
雪ノ下が、その瞬間目を丸くした。
口も微かに開いて、どこか茫然としたような顔。
おぉ、何かレアな表情だなーと思ったのは一瞬。
今、自分が何を言ったのかを、遅れて俺の脳が理解して。
以下略
291
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 02:39:32.02 ID:ChvAzoBW0
「ま、待て雪ノ下。怒る前にちょっと俺の話を聞いてくれ。お叱りの言葉は後で聞くから、だからまずは言い訳をさせてほしいと言うか――」
「ふふ……」
ばたばたと手を振る俺を余所に、雪ノ下は怒るどころか――微笑んでいた。
目を閉じて、言葉を噛み締めるようにしながら、小さくささやかに笑い声を零す。
以下略
292
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 02:44:31.07 ID:ChvAzoBW0
「えっと、雪ノ下?」
「別に、雪乃で構わないわよ?」
「いや、それはもう勘弁してくれ……」
「だらしない男ね、名前を呼ぶ程度のことで。まぁそれもあなたらしいと言えばあなたらしいけど」
「放っとけ」
以下略
293
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 02:50:11.23 ID:ChvAzoBW0
ただとりあえず、不正解の選択肢を選ばずに済んだことだけは間違いなさそうで。
俺もようやく安堵の息を吐く。
果たして自分が何に安堵したのかは、今はまだ良く分からないけれど。
「ったく、さっきまであんなにしおらしかったのに、何かご機嫌だな」
以下略
294
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 02:57:48.78 ID:ChvAzoBW0
あぁ、いつも通りのやり取りが戻ってきたって感じがする。
ようやく再起動した気分だ。
Windows Meでもあるまいに、立ち直るのに時間かかり過ぎだっての。正直あれこそ2000年問題だったよね。
まぁとにかく、今はこれでいい。
こんな些細な言い合いが、何だかとても心地良かった。
以下略
295
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 03:05:11.17 ID:ChvAzoBW0
「何をしているの、行くわよ?」
「行くってどこにだよ」
「買い物よ。本当は姉さんと行く予定だったのだけど、いなくなってしまったし、あなたが代わりに来なさい」
「いや、別に一人で行けばいいんじゃねぇの?」
「……初めてのお店で、道がよく分からないのよ」
以下略
296
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 03:11:58.70 ID:ChvAzoBW0
「分かった分かった、お供しますよさせて頂きますよ、とりあえずテーブルの上を片付けるからちょっと待ってくれ」
「不器用なあなたが片付けるより、お店の人に任せた方がスムーズよ、ほら」
「お? いや、ちょ……」
テーブルの上のゴミや食器を片付けようとしていた俺の、その腕を。
以下略
297
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 03:18:56.43 ID:ChvAzoBW0
そうして掴んでしまってからは、雪ノ下の動きは早かった。
気付けば俺は立ち上がらされていて、促されるままに歩いている。
何これ? ドナドナか何か? 俺ってばいつの間に売られていく子牛になってんの?
そんな馬鹿なことを考える程度には、俺も混乱していたらしい。
以下略
298
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/30(日) 03:23:54.61 ID:ChvAzoBW0
「さぁ行きましょう」
店を出た所で、ぱっと手を離す雪ノ下。
思わず、掴まれていた部分をじっと見てしまう。
以下略
892Res/397.24 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1370617665/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice