42: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/18(火) 17:55:20.82 ID:gq9TOo4jo
「Pくん。君と私は、立場こそ同じ社長だから、あまり偉そうなことを言うつもりはないが――」
サインを書き終えると、社長は厳しい顔で言う。
「今の君には、あまり魅力を感じないね。分かるかな。ティンと来ないんだよ」
『……』
「まあ、君が何のためにこんなことをしているのかは知らないが……。あまり、自分を隠し過ぎると、君の為にならない。きっと後悔するよ」
彼はまた、ゆっくりとため息を吐いた。
一方の俺は、内心煮えくり返っていた。
何が”偉そうなことを言うつもりはない”だ。何様のつもりだ。
俺の何を知っている。この業界の黒い部分を知らない、新入りのくせに。
いくつもの言葉が、何度ものど元まで出かかる。その度に、俺は抑え込んだ。ここで暴発しては、せっかくの移籍話がおじゃんだ。
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