過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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158:アウドムラ ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/25(火) 00:34:40.00 ID:0prmuyuu0

 「指示書?」

「はい、カラバの方にいただいて…それに、ここへ向かうように書いてあったんです」

ハンナはそう言って、ポケットから一枚の封筒を出してアタシに手渡してきた。

中身を確認すると、そのには確かに、ここの名前と住所と、簡単な地図が印刷された紙片が入っていた。

「皆さんは、カラバの関係者の方ではないんですか?」

自体を理解していないアタシ達に気付いたのか、ハンナがそう聞いてくる。

アタシらは、顔を見合わせて、揃って首をかしげた。

そりゃぁ、ティターンズを良く思ってる連中はこの中にはいないけど、

だからと言って反政府組織に肩入れするほどの想いがあるわけでもない。

アタシらはみんな、自分の身の程を知っている。

だから、そんなでかいことをするよりも、もっと地道な草の根活動の方が性に合ってるんだ。

「いや、そう言うのには全然関係ないけどさ…」

そう返事をしながら、アタシはハンナ達をかわるがわる見つめる。

子ども達は、シュンとしているが、視線はテーブルに並べられた食事に注がれている。

あぁ、なんだ、こいつら腹ペコか?

身なりも汚いしなぁ…相当、苦労してここまでたどり着いたんだろうな…

そう考えたら、なんか、やっぱりちゃんと迎え入れてやりたくなっちまうのが、アタシらってもんだ。

そうだろう、レナ?

 そう思って、レナをチラッと見てみる。レナは、やっぱり、ソワソワ、ハラハラした顔つきでハンナ達を見ていた。

 「まぁ、とりあえず、もっと話を聞かせてくれよ」

「良かったら、食事も食べてね。まだいっぱいあるから」

アタシと、レナもそう言ってくれる。

「い、いいんですか!?」

一番幼く見える女の子が、そう言って目を輝かせた。

「うん。食べな。腹減ってそうだし」

アタシがそう言ってやると、子ども達は食事に飛びついた。



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