過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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284: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/03(水) 21:59:15.42 ID:RggOFisF0

 曲がりくねった廊下を走って、非常階段を見つけた。扉を開けて、一気に駆け下りる。

「ダリル、レナの位置は分からないか?」

<検索をかけてるが、不明だ。まだ調べてみるが――ザッそっちで―――ガザザザ―――

無線が切れた。妨害壁を越えちまったみたいだ…無線機を取り付けるまでは、見取り図が頼り、か。

「アヤさん、無線モジュールの位置、分かりますか!?」

マークがそう聞いてくる。アタシは階段を駆け下りながら見取り図でその位置を確認する。

地下4階?5階か?いや、違う…配線を辿れ…あった!地下3階の、エレベータ横だ!

「見つけた!まずは、そこに向かう!」

アタシが怒鳴ると、マークが腕をつかんできた。

「そっちは、俺に任せてください」

おい、何言ってんだよ…あんた一人で行くってのか!?

アタシはマークの言葉に、一瞬、戸惑ってしまった。だって、あんた、兵士だけど、実践なんて、したことないんだろう!?

事務屋だって、自分で言ってたじゃないか…

「アヤさんと、ハンナで、レナさんてのと、レオナを、頼みます」

マークは端的にそう言った。その表情は、なにか、固い決意をしているように見えた。こいつから感じるこの感覚…

これは、犠牲になって、とかそう言う類のもんじゃない。役割、だ。使命感…助けるんだっていう、覚悟…

 「…わかった、マーク。無茶はすんなよ」

アタシはそう言って、腰のポーチからマークに無線機を手渡した。

「大丈夫。もうヘマはやらかしません。うまくやってきます」

マークは相変わらず脂汗をかいているクセに、やっぱり固く決めたって表情で、そう言った。

マライアもそうだけど、そんな顔されたら、断るわけに行かないだろう…

「…頼む」

アタシはマークの肩をポンとたたいて、ハンナを見やった。ハンナは黙ってアタシにうなずいて来た。

はは、あんたら、やっぱりマライアの部下だよな!

なんだか、ちょっとおかしかった。


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