過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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305: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/06(土) 19:48:25.24 ID:VXHUrXhO0
<マークです、地下5階に到着>

「了解!ダリル!ルートはどうなってる!?」

<…よし、地下4階まであがれ。そこに、研究資材搬入用の出入り口と機材昇降用のエレベータの乗り口がある。

 そこまで言ったら、再度連絡をくれ。その先の状況を確認しておく>

「了解。マーク、その場で敵を警戒してくれ。2分でそっちに行く」

<はい!>

返事を聞いてから、アタシはハンナの顔を見た。

「あんた、行けるか?」

「うん、これくらい、なんともない!レオナ、ごめん、そこまで肩は貸しておいて」

「ええ、任せて」

二人はそう言い合って笑っている。

 そうこうしているうちに、レナとレベッカを抱えてくれていた隊長が到着した。

それを確認して、アタシは小銃を構えて戦闘に躍り出た。そのまま、クリアリングを注意深く行いながら、非常階段を目指す。

階段に入るドアを見つけた。拳銃を引っこ抜いて、そっと中に入ると、そこにはマークがいた。

 「よかった、みんな無事で!」

マークは本当に嬉しそうに言う。

 再会を喜んでいるマークとハンナとレオナをよそに、アタシは見取り図で資材の搬入口と言うのを探す。

あった、非常階段のすぐ脇だ。地上まで伸びて行っているらせん状の車道と、

それから、資材用の巨大なエレベータが用意されている。このエレベータを使わせてもらうとしようか。

 「マーク、最後尾を任せた。アタシが先頭を行く!」

「了解です」

マークとそう確認し合って、アタシは銃を構えて階段を駆け上がった。地下4階へ出る扉の前に立って、隊長達の到着を待つ。

レナを支え、レベッカを抱いた隊長と、ハンナに肩を貸すレオナに、マークがほどなくして到着する。

 アタシは、そいつを確かめてから、すっと息をすって、扉を開けた。真っ白の廊下に、人の姿はない。

扉から出て、数メートルのところに、これまでのキーパッドや認証用のオパネルの付いたのとは違う、両開きの大きな扉がある。
パネルを壊して人力で開けるのは骨が折れそうだ。

「ダリル、搬入口前に着いたが、デカい扉があって進めない。こいつを開けてくれ」

<了解だ。少し待て…あった、こいつか>

すぐにダリルのそう言う声がしたかと思ったら、扉がプシュッと音を立ててゆっくりと左右に開き始めた。

アタシは、隊長に待つよう合図してから単身扉の中に飛び込んだ。警備らしい兵士が、3人。こっちを見て、いぶかしげにしている。

―――悪い、急いでるんだ。

 アタシは迷わずに、小銃の引き金を引いた。単発で、1、2、3!

一人目は肩、二人目にも、同じ位置。最後の一人には、少し焦ってしまったせいで、胸に致命弾をくらわせてしまった。

アタシは肩を撃ちぬいた二人に駆け寄って、スタンガンを押し当てて意識を奪う。

「制圧完了」

無線にそう呼びかけると、隊長達が部屋に入ってくる。

「ダリル、搬入口に入った。扉のシールと、先の指示、頼む」

<よし…エレベータに乗れ。そいつは、真上に昇る他に、水平移動して、研究所端の車輌庫にも出られる。

 そこへ回す。車輌庫の人払いはしておくから、安心しろ>

「頼んだ!」

背後の扉が閉まり、エレベータの到着ランプが灯った。乗り込んで、ダリルに無線を入れると同時に、エレベータは動き出す。


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