過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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306: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/06(土) 19:48:58.67 ID:VXHUrXhO0

 地上に近づくにつれ、轟音と震動が伝わってき始める。マライアのやつ、まだ暴れてるのか…ホントにすごいやつだ。

アタシは無線のチャンネルを切り替えた。

<ふっふー!10機目!>

<マライア大尉!油断は危険だ!>

<大丈夫!油断っていうより、気合入れだから、これ!>

<ユニコーン、敵機確認。援護します>

<スネーク、君は無理をするな>

<そいつは私が請け負いましょう。二人は、マライア大尉の援護を>

<了解です、ウルフ。頼みます!>

 途端に、激しい無線のやり取りが聞こえだした。なんだ、味方の数が増えてる?増援、なのか?

マライアのことを知ってるってことは、ティターンズから抜けてきた連中か、カラバ?

「マライア、こっちは無事だ。レナ達を確保して脱出してる!」

アタシはとにかく無線に怒鳴った。すると、明るい声色で

<アーヤさーん!無事で良かった!援護するから、逃げて!>

とまるで危機感のない様子で言ってきた。でも、それからすぐに

<ユニコーン、あたし、そろそろ行かなきゃいけないから、あなた達も撤退を!>

と他の機体に指示を出し始める。

<大尉、いったいどうする気だ!?>

<ごめん、あたし、行かなきゃいけないんだ!アウドムラの彼には伝えといて!>

<帰るべきところを、見つけた、と言う感じですな>

<見つけたんじゃなくて、帰ってきたんだよ、長い旅から!そこに居たいんだ、あたし!>

<…了解した。止める言葉を持たないな…ハヤトには伝えておく>

<お願いね!>

なんだ、身内みたいだな…やっぱりカラバか?

 ガクン、と言う衝撃があって、エレベータが止った。扉が開いた先には、無数の装甲車が収納してある倉庫だった。

「あれが良い、乗り込め!」

隊長が、一番出口に近い位置に止めてあった装甲車を指差して言った。アタシが先行して装甲車を確保する。

倉庫の中に、敵の姿はない。ダリル、どんな手を使ったのか知らないが、ありがたいよ!

 全員が装甲車に乗り込んだ。隊長が運転席に、アタシは天井の機銃を発射するためのコントロール席へと座った。

 装甲車が走り出す。目の前にあったシャッターを突き破って、外に出た。真っ青な青空。地上だ…地上に、抜けたぞ!

 アタシは内心の興奮を抑えられなくて、空を見上げた。

 そこには、ティターンズのモビルスーツに、研究所のモビルアーマーを一切寄せ付けない、モビルスーツの姿があった。

それも、全部同じ型。ガンダムタイプだって、ハンナは言ってた。それが、4機も…!

マライアのグレーの機体の他に、白い奴と、赤いのと、黄色い機体がいる…

どれも、マライアと同じか…イヤ、それ以上の機動をしている。なんなんだ、あいつら!?マライア以上に、普通じゃないぞ!?


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