過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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325: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/07(日) 23:41:25.26 ID:nBQnR4x30

 一通り笑って、それを収めてから、私は、言おうと思っていたことを伝えるために、口を開いた。

「あのね」

「はい?」

「さっき、お風呂でアヤも言ってたんだけど…みんな、ありがとうね」

「何がだい?」

シイナさんが、キョトンとした表情で聞き返してきた。

「一緒に居てくれて。友達で、ううん、アヤ風に言えば、家族として、そばにいてくれて…

 今回のことがあっても、なかったとしても、私たちは、みんながいてくれて、すごく幸せだよ。

 だから、ありがとう…それから、これからもずっと仲良くしてね」

ホントはね、それだけじゃないんだよ。アイナさんも、ソフィアもシイナさんもね、私にとっては、同じ故郷の同じ仲間。

あの暗い宇宙からここにたどり着いた、かけがえのない人たちなんだ…

昔アイナさんが言ってくれたみたいにね、みんな、私の姉妹なんだって思ってる。

血のつながった家族を亡くした私の、家族なんだよ。辛いときに助けてくれて、楽しい時に一緒に笑ってくれる…

みんながいてくれて、私、本当に幸せなんだ…。

 気が付いたら、また、ポロポロと涙がこぼれてしまっていた。

「レナさん…」

「あははは。泣くようなことかい。私らの方が礼を言いたいくらいなんだ」

シイナさんが、ポンポンと私の肩を叩いてくれる。カレンさんと同じことを言ってくれるのが、また、うれしくて、

私はそのまましばらく、涙が止まらなかった。本当に、すぐ泣けちゃうこのクセ、かっこ悪いんだけどさ…。




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