過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/15(土) 23:15:58.24 ID:Ax9gx0y90
パタンとドアの閉まる音がして、レオナがバスルームから出てきた。
食事の前にもニケと入っていたが、ゆっくり入りたかったらしく、1時間ほど前にもう一度入りなおしていた。
「上がりました。長くってすみません」
レオナはすこし申し訳なさそうに言う。
「いえいえー。次、私入って来るね」
ハンナはそう言って、俺の肩をポンっとたたくと、着替えを持ってバスルームに入っていった。
レオナは肩までの長めの亜麻色のボブヘアをタオルで拭きながら、俺をじっと見つめている。
なんだよ、そんなに見ても、なんにも出ないぞ?
そう思いながら、俺はレオナを見つめ返した。しばらく目があったまま見つめ合っていたが、突然にレオナが笑顔になった。
一瞬、その顔に目を奪われ、心臓が締め付けられた。次いで、とっさに目をそらしてしまった。
彼女の笑顔は、それくらい、まぶしくて、明るかった。
そんな俺を見て、レオナはクスクスと笑い声をあげた。
「良かった。ずっと難しそうな顔をしているから、迷惑がられているのかと思いました」
彼女は、かすかにハスキー掛かった張りのあるすこし低めの声色でそう言い、また笑った。
それから少しレオナと話をした。レオナは歳が22。俺やハンナと同い年だった。
それが分かったらレオナは
「なんだ、そうだったの」
と少し敬語を抜いて来た。そっちの方が助かる。片っ苦しいのは、苦手だ。
生まれやこれまでのことを聞いたが、それは答えたくはない様子だった。
今更尋問みたいなマネはしたくなかったんで、敢えてつっこんで聞くことはしなかった。
少なくとも、辛いことを体験してきたんだろうってことは想像が出来たから、それで十分だった。
俺がそうするつもりがないのを感じたのか、
「ごめん」
とレオナはつぶやくように謝った。別に気にすることはない。
今は、誰に追われているのかが分かれば上等だ。
これまでの話を総合すれば、レオナたちはムラサメ研究所からオーガスタ研究所へ向かう途中で脱走した。
あいつらは、軍を動かせるほかに、ティターンズに顔が利いたり、私兵ともとれる独自の部隊を持っている。
脱走の情報が回ってきた連邦軍の他に、研究所から直接連絡が行っているかもしれないティターンズや
その私兵どもも追跡に加わってくるだろう。
一筋縄でいくような状況でもないが、おそらく、この連中の連携はないに等しいだろう。
連邦はティターンズの言うことを聞くほかないが、それはティターンズの連中がそばにいれば、と言うだけだ。
自分から進んでティターンズと密な連携をとるやつはそういない。
研究所の私兵どもは、もっと閉鎖的な連中で、連邦ともティターンズとも情報連携はしない。
後ろめたいことでもやっているのか、自分たちのことを詮索されるのを嫌うからだ。
そう言う意味で、追跡隊にも足並みの乱れがある。狙うなら、そこを突くか…
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