過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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50: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/16(日) 22:03:10.57 ID:WbsrO5Z60


「俺たちは…ジオンから来たんです。ジオンの、ニュータイプ研究所にいました。

 テストに欠格になって、殺される寸前だったところを、別のジオンの軍人たちが助けてくれて、地球に逃げてきました。

 その時は、8人いました。でも、脱出に使ったポットが不時着した影響で、すぐに一人が死んでしまって、

 それから1年くらい経ってから、怪我が治らなかった子がまた死んで…6人になったんです。

 俺たちは、そこから、もっと自由に暮らせる場所を探しに、旅に出ました。

  地球のことなんて何もわからないから、ホントに行き当たりばったりで、大変なことばかりだったけど、楽しかった。

 だけど…それから、何年か経って、俺たちの目の前に、ティターンズってやつらと、それから、研究所の人間が現れて、

 俺たちをつかまえようとした…」

喋ってくれ、とは思っていたが、思いがけず身の上話が始まってしまって、正直驚いていた。

 それにしても…そうか、ジオンから逃げてきた連中だったのか。ニュータイプ研究所…

そこでも、人間らしい扱いは受けて来てなかったんだな…よくこんな歳になるまで、曲がらずに育ったもんだ…。

 感心していた俺に構わず、サビーノは続ける。


「俺たちは必死で逃げたんです。でも、やつらは執拗に俺たちを追いかけてきて…

 一番年上の、シローって兄さんが、身を張って俺たちを逃がしてくれた。

 その途中で、銃撃にあって、俺より小さかった、サンダースが撃たれて、走れなくなって…俺たちはあいつを置いて逃げた…。

 キキ…あぁ、ニケのことです。それから…サラも、エヴァも、女の子だし、戦えない。

 だから、あいつらは俺が守ってやらないといけないんです…」

「その、シローってのと、サンダースってのは、死んじまったのか?」

俺が聞くと、サビーノは顔を伏せたまま

「わかりません。でも、死んでしまえば、きっとわかるので、たぶん、どこかで生きてるんだと思います…」

「わかる?」

「あぁ、はい。わかるんです、俺たちは。

 こう言っちゃうと、マークさん、嫌いだと思うんですけど、ニュータイプってやつだからだと思うんです」

また、ニュータイプ、か。嫌いってわけじゃないが、まったく、そいつだけはどうにも理解に及ばないんだよな。





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