過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/12(月) 21:21:06.49 ID:nGGHAbg30
ひとしきりふざけてから、ユリウスはソファーにドカッと腰を下ろして
「保育所、無期限停止だってな」
といってきた。
マルコさんに聞いてきたんだろう。語彙が増えて、おしゃべりがうまくなっていくにしたがって、
レオナの感応能力は次第に良く観察できるようになってきた。今回のことも、その一端、といえるだろう。
保育所で、他の子から気味が悪い、と言って避けられ、挙句にケンカになったそうだ。
保育所の担当のスタッフは、なんとか仲を取り持つから、と言ってくれたが、
私としては、どうしても保育所が必要だったわけではないし、
その気になれば、研究室に連れて行くって手もある、いい子のレオナは私の手なんてそれほど煩わせない。
同年代の子ども社会になれて欲しいと思って入れた保育所だったけど、トラブルが起きてしまうんなら、
すこし期間を置いて感応現象の能力を伸ばしたり、レオナ自身に理解させてからだって、遅くはないだろう。
今は、ギスギスするのが眼に見えている保育所に入れたままにしておくほうが有害だ。
私がそう説明すると、ユリウスは
「まぁ、そうだなぁ」
と穏やかなに相槌を打った。
私は、作業に使っていた書類やらを片付けてから、ウイスキーとグラスを持ってきて、一つをユリウスに手渡して、
注いであげる。
「学会、お疲れ」
そう言ってグラスを傾けたら、ユリウスも
「ありがとう、ただいま」
と返してきて、グラスをカチンとぶつけてくれた。
「学会、どうだった?」
「あぁ、畑違いの話だけど、去年の、ほら、例の発表の噂で持ち切りだったよ」
「ドクターミノフスキーだっけ?」
「そう!あの素粒子の発見、物理学会の連中は驚天動地だったらしいけど、
遺伝子学会の方にも影響与えてくれそうなんだ」
「そりゃぁ、そうだな。だって、あれ、理論的には反重力装置とか、熱核融合なんかにも応用できるわけだし。
私としては興味あるんだな」
「あっちの分野はあんたのほうが詳しいだろうな。遺伝子ばかり弄くってるあたしには、縁の遠い論文だったけど」
ユリウスは自嘲気味にそう言って笑った。
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