過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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555: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/13(火) 20:13:35.34 ID:VbWE6aCM0

上層部は、感応能力と私のサイコミュを、軍事転用するつもりなんだ。感応能力とサイコミュを戦場で利用すれば…

理論的には宇宙空間で、無人の砲台そのものをコントロールして戦うことすら可能なはずだ。

敵艦隊を相手にしても一人の思念によって、全周囲からの無差別攻撃を実行できる…

人の乗る、あのモビルスーツとか言う人型の人形で近接戦闘をするまでもない…

 ジオンの資本が入っている、去年から、研究所の中で頻繁に聞かれるこの言葉。

それはすなわち、この研究所そのものが、ジオンの傘下として、軍事技術をジオンに提供しているということではなかったか。

そうだ、一年前のあの日、ユリウスの言葉に私は思ったはずだ。「あの子を、前線に送るつもりなのか」と。

どうしてそのことを突き詰めて考えなかったんだ。

ジオンは、この研究所は、感応能力を軍事転用して、あの子どもたちを戦争に投入しようとしているんだ…。

 私は、ユリウスの顔を見た。ユリウスも、私を見ていた。彼女にも当然、導き出されたはずだ。

私のと、同じ答えが…。

「軍事転用…くそ、確かにあの軍属どもが好きそうな内容じゃないか!」

ユリウスは声を押し殺して、テーブルを叩いた。

 これはもう、レオナと私達だけの問題じゃない。事は、もっと大きくなってしまっている。

感応能力とサイコミュの実用化が現実になって、戦線に投入されれば、戦力の拮抗なんてものは起こらない。

組み合わせ自体が大量破壊兵器みたいなものだ。

本当に一人の感応能力者が、艦隊規模の戦力を瞬く間に殲滅できる可能性があるんだ。


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