過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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678: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/03(火) 21:54:09.07 ID:TIniHMsXo
 
 「…わかりました…では、ご武運を!」

彼は、そう言って私に敬礼をし、シャトルの方へと走っていた。一号艇も発進の準備が整う。

ケージ内のエアーが抜けた。ハッチが開いて、シャトルが発進する。

一号艇は、地球方面へ、二号艇は、戦闘の始まっているギリギリのラインへ、盾として進む。

「ママ!どこにいくの、ママ!」

ヘルメットの中に、レオナの叫ぶ声が聞こえてくる。私は、唇を噛んで、涙をこらえた。

「レオナ…行きなさい…!」

「ママ!」

「行きなさい。あなたは、もう、誰の言うことを聞く必要もない。被験体や道具や兵器としてじゃなく、

 レオニーダ・パラッシュっていう一人の人間として、あなたの運命を、生きなさい!」

「ママ、ママも一緒じゃなきゃイヤだ!」

「レオナ、どこへ行っても、私達は家族。どこへ行っても一緒だよ。あなたには、素晴らしい能力があるんだもの。

 私はいつも、あなたのそばにいるよ。それを…忘れないで」

「ママ!」

私は、ヘルメットの無線を切った。これ以上は、聞いていられない。

 カッと、目の前が明るくなった。エルメスのビットから放たれたビームが、二号艇をつらぬいた。

 レオナ…元気でね。もう一度、あなたの笑顔、見たい、な…

 二号艇の爆発が、涙で滲んで見えた。

レオナ、頑張ってね…!どれだけ時間がかかってもかならず、あなたの笑顔を見に行くからね…!

 


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