過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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712: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/10(火) 01:51:34.92 ID:QsUoJHLUo

 ガチャっと玄関を開ける音がした。

「ただいまぁ」

そう言いながら、マリがリビングに現れた。なんだか、疲れたような顔をしている。

「あら、おかえり。なんだか、ぐったりしてない?」

ママも気が付いたみたいで、マリにそう尋ねている。

「うん、遊びすぎちゃった…」

マリはそう言って苦笑いをする。

「そっか。先にシャワー浴びてきたら?そうすればすこしさっぱりするかも」

「うん、そうするね」

ママに言われてマリはニコッと返事をして、部屋へ戻って行った。

 「ママ、ジャガイモ、終わったよ」

「ありがとう、じゃぁ、それ蒸かすから頂戴」

ママはお鍋に布を張ったものの上にジャガイモを置いて、火をかけて蓋をした。

それ、布が燃えたりしないの、と聞いてみたら、布の下には水が張ってあって、その蒸気でお芋を“煮る”んだって教えてくれた。

アクシズにいた頃は毎日出来合いの食事ばかりで、自分で作る、なんて考えたこともなかったけど、

こうしてお料理をするのも、楽しいな。

 それからもママを手伝って、夕飯が完成した。

その頃には、一階から母さんが帰ってきて、マリもシャワーから出てきた。

今日は、2種類のパスタにポテトサラダに、塩とお魚の小さいのを煮込んで味を付けた、冷製スープ。

 4人そろって、夕ご飯を食べだす。

「うはっ!今日はパスタか、うまそうだなぁ!」

母さんがそんなことを言いながら、大皿に盛ったミートソースを自分のお皿にとって口に運ぶ。

「こっちのサラダは、カタリナに作ってもらったんだよ」

「ホントか?どれ、味見…ん!おいしい!やるじゃないか、カタリナ」

「ううん、ママの言うとおりにやっただけだよ」

「そうか?アタシは料理とかできないからなぁ、昔もアリスに頼ってばっかりだったよな」

「何言ってんのよ、あんたの方が上手でしょうに」

「え、そうなの、母さん?」

「そうよ〜?レオナが小さい頃なんかは、けっこうしょっちゅう作ってくれてたんだから。

 ユーリはね、スープとか、それから、ライス使った料理が得意よね。リゾットとか」

「へぇ、母さん、そんなことできたんだ!アクシズじゃ配給食だったし、初めて聞いた!今度作ってよ!」

「えぇー?仕方ないなぁ、じゃぁ、仕事のない日にな」

「やった!」

そんな話を、食べながらする。ふと、隣に座ったマリが気になった。元気がない。

話にも入ってこないし、そう言えば、食事も進んでない。
 


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