過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/14(土) 00:00:58.46 ID:xj1B6uGxo
なんても思いながら話を聞いていたら、急にアリスさんが口を開いた。
「レオナ…あんた、考えは変わらないの?」
それを聞いたレオナは、それまでの笑顔を真剣な表情に変えて
「うん」
とだけ返事をした。
「どうして?私たちに気を遣うことなんてないのに…」
「ううん、そう言うんじゃないよ。でも、アヤさんやレナさんが、ここが私の家だって、言ってくれたから」
なんのことかと思ったら、その話か。
ユーリさん達がこの島に来て、ペンションの客室から今の家に引っ越しをするにあたって、アリスさんとユーリさんは、
レオナに一緒に住まないか、と声を掛けていた。さっき、アヤとの話題にも出ていた話だ。
その誘いを、レオナは笑顔で断った。自分には、レベッカがいるっていうことと、それから、
私達と一緒にいるのが良い、と言ってくれた。
気を使ってそんなことを言っているんじゃないってのは、感覚で分かっちゃっていたから、嬉しかったけどでも、
すこし複雑でもあった。
だって、レオナにしてみたら、アリスさんもユーリさんも、ずっと会いたいと思っていて、
死んじゃったって思っていた人たちだったわけでしょう?
それも、幼いころの話だし、今でも一緒に居たいって思っても不思議ではなかったのに…。
「それに、ね…」
レオナは、目に、うっすら涙を浮かべてアリスさんを見た。
「マライアと一緒に宇宙に出て、いろんなことを調べて、私は、ママやユーリにいっぱい愛されていたんだなって、すごく実感できた。
私のことを、二人が命を懸けて守ってくれた。それが嬉しかったし、生きてたって分かって、すごく嬉しかった…。
私を守ってくれたおかげで、私は、今、アヤさんやレナさんや、レベッカにロビンに、マライアに…
たくさん仲間が出来て、支えてもらいながら、生きてる。それだけでも十分満足だったのに、二人が生きていてくれて…
いつでも会いに行けるところにいる。私にとって、こんなに幸せなことはないんだよ!
だから、私はこれ以上は望みようがないんだ!今度は、私が誰かを幸せにしてあげる番なんだよ。
私はね、お姉さんとして、マリに、もっとちゃんと、愛情を上げたいんだ。ママの暖かい愛情も、
ユーリの、ちょっと行きすぎだったり、ときどき厳しくて怖かったりするのも…
それから、私のも、アヤさんやレナさんや、マライアのもの、カタリナだって、そうしてくれると思う。
あの子には、なんにもなかったんだ。でも、少しずつだけど、今は、いろんなことを感じ始めてる。
目一杯甘えて、ちゃんと子どもやって、ゆっくり、満たされながら、成長して行ってほしいって、そう思うんだ」
レオナの言葉に、アリスさんはほほ笑んだ。
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