過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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744: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/14(土) 00:02:19.90 ID:xj1B6uGxo



  二週間後、私は、マリと、母さんとママとで、島からフェリーで30分くらいの港町にいた。

今日は、約束していたお出かけの日、だ。

 「わー、すごい、大きい街だね!コロニーみたい!」

マリがそんなことを言いながらはしゃいでいる。私もドキドキしている。

だって、私は生まれてからずっと、アクシズで暮らしていたから、コロニーにも行ったことはなかったし、

こんな大きい街は本当に初めてだ。

 「ね、ね!ご飯食べるところはあるかな?」

マリが楽しそうにそんなことを言う。

「マリは本当に、そればっかりだなあ」

「いいの!おいしいの食べるのは幸せでしょ!」

母さんが笑ったけど、マリはそれを笑い飛ばした。

「アヤちゃんの描いてくれた地図だと、この大通りを2ブロック行ったところに大きい本屋さんがあるらしいけど…」

「ま、時間はいっぱいあるからさ。のんびり行ってみよう」

広げた紙を見てそう言ったママに、母さんは明るく言った。

「ほら、あそこの店なんかおもしろそうだ!」

「わ、わー!きれい!あれ、何屋さん?」

「なんだろうな、あれ?マリ、ちょっと行ってみよう!」

「うん!」

「あ、ちょ、マリ!ユーリ!」

母さんもなんだか楽しくなっているようで、マリを連れてお店に走り出してしまった。

ママが二人を呼んだけど、本当に一目散、だった。

 「まったく、ユーリもマリも…」

ママが呆れた様子でため息をつく。でも、マリも母さんも楽しそうで、私も嬉しいな。

「まぁ、いいわ。PDAにメッセージだけ入れておいて、私達は本屋さんに行こう」

「うん!」

ママがそう言ってくれたので、私はママと一緒に、この見慣れない街の大通りを歩いた。

あちこちに色とりどりの看板がかかっていて、おいしそうな食べ物の匂いや、楽しい音楽か聞こえたりしている。

歩いているだけで楽しくなる。
 


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