過去ログ - 岡部「離合集散のアンフィビアン」
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2: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:05:02.48 ID:JLCyVGOh0
真新しい携帯電話から──
ピリリリリ
着信音──
3: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:06:57.89 ID:JLCyVGOh0
──熱い。
からだが──
4: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:09:03.04 ID:JLCyVGOh0
2000年 1月14日
5: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:10:23.43 ID:JLCyVGOh0
女性「良かった。目を覚ましたのね、倫太郎くん」
倫太郎「……あ、叔母……さん? あれ……ぼくは……」
叔母「あなた一ヶ月も熱にうかされてて……もう大変だったのよ」
6: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:11:53.34 ID:AS9AYY6f0
倫太郎「それでね? けんきゅうじょをつくって、たくさんなかまもいて!」
そう。ラボメンは常に味方で──
倫太郎「ぼくがリーダーで、あくのきかんとたたかってて!」
7: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:12:46.29 ID:AS9AYY6f0
男性「……友だちかなんかだろう」
いきなり男の人の声がしてビクっとなる。
狭い部屋の中の扉の近くに男の人が立っていた。
8: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:14:40.83 ID:AS9AYY6f0
義叔父「そのせいで義兄さんたちの葬儀もいつになるか──」
そう……ぎ……?
叔母「ちょっとあなた!」
9: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:16:17.12 ID:AS9AYY6f0
無事に退院して数年が過ぎた。
町は徐々に復興し始めていたが、2000年クラッシュは俺たちの生活を大きく変えた。
10: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:17:26.71 ID:AS9AYY6f0
カリカリとペンの走る音だけが聞こえる。
テスト中の静かな時間は良い。
11: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:18:50.53 ID:AS9AYY6f0
少年A「あ、俺トイレ」
倫太郎「分かった」
12: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/16(日) 17:20:12.39 ID:AS9AYY6f0
その夜、両親の死後世話になっている叔母夫婦の家で夕食を取っていた。
叔母夫婦、そしてその一人息子。
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