過去ログ - まゆ「あなただけいればいい」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:23:56.23 ID:epGhJc5fo

「えっ、あっ」

 まゆの静かな言葉に、プロデューサーは反射的に返事にもならない声をこぼす。
 同時に手から写真が落ち、ひらひらとまゆの足下に着地した。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:25:16.97 ID:epGhJc5fo

「プロデューサーさんにも迷惑がかかって、大変ですからねぇ」

 写真を真一文字に破る。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:26:14.03 ID:epGhJc5fo

 プロデューサーはその様子を見て唾を飲み込んだ。乾いた口の中で歯を噛みしめ、できる限り落ち着き払って言う。

「俺は、まゆに、迷惑をかけるようなことをして欲しくないと、言ったはず……」
「してませんよぉ」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:28:20.53 ID:epGhJc5fo

「『プロデューサーさんは、もう私のものだから』って、とても嬉しそうに、楽しそうに、誇らしげに、幸せそうに……」
「わかった、もういい!」

 自ずと語気が荒くなる。そんなプロデューサーを、まゆはじっと見つめる。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:28:58.84 ID:epGhJc5fo

「あ、大丈夫ですよぉ。まゆは何もしてませんから。これは単なる報告です。プロデューサーさんの為の」

 まゆはにっこりと笑った。いつもの笑顔。
 それを見て、プロデューサーの体に悪寒が走る。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:30:41.44 ID:epGhJc5fo

「……それは、どうしてだ?」

 プロデューサーの震えた声音を、まゆはじっとりと抱き止めるようにして、答えを返した。
 立ち上がって、プロデューサーを笑顔で見つめる。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:31:16.26 ID:1HZbkAi+o
深夜になにを録音されたんですか…こわひ


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:32:12.29 ID:epGhJc5fo

「まゆのことアイドルにしたいって、プロデューサーさんが言ったから、まゆはアイドルをしているんです。
 これは、まゆにとって心からの望みなんですよぉ? だって、プロデューサーさんが、そうして欲しいって、心から望んでいることですもんねぇ?」

 一歩、近づく。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:33:12.52 ID:epGhJc5fo

「たとえプロデューサーさんが、まゆを弄ぼうと、
 利用しようと、
 汚そうと、
 汚させようと、
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:34:58.88 ID:epGhJc5fo

「……そうか」

 プロデューサーはまゆの顔を見る。満面の笑み、目を細めて、恍惚とした、魅力的な笑みだった。
 諦観に似た感覚を覚える。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:36:04.55 ID:epGhJc5fo
 おわり。


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