過去ログ - ミカサ「まだ名前はない」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:28:56.06 ID:gu+QoQ2No
「夏風邪だって」

返事はない。

「エレンは毎年夏になると風邪を引く」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:29:26.54 ID:gu+QoQ2No
「エレンは一昨年も夏風邪を引いた。エレンのことで私の記憶違いはない」

私が断言すると、エレンは憮然とした表情になった。

「今年は何が原因で風邪を引いたの?」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:29:53.36 ID:gu+QoQ2No
風があるとはいえ、暑いことには変わりなく、浮かんでいた汗が滴となり、頬に沿って流れた。

エレンはと見ると、彼もまたベッドの上で暑そうに眉をしかめている。

手近にあった薄手の教本を手に取り、扇いで風を送ってやると何か言いた気にこちらに視線を投げたが、結局は何も言わずに目を閉じた。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:30:26.51 ID:gu+QoQ2No
寝苦しそうな寝息を立てるエレンを見る。

少しは大人っぽくなったが、昔と何も変わらないエレンだ。

以前、誰かにエレンとの関係を聞かれたことがあった。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:30:54.91 ID:gu+QoQ2No
エレンと出会ってすぐの、彼の家に引き取られたばかりの私なら、迷うことなく家族だと答えただろう。

では、今は――。

エレンが大切なことには変わりはない。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:31:34.78 ID:gu+QoQ2No
エレンがアニと対人格闘の訓練をしている。



気持ちが落ち着かない。


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:32:03.99 ID:gu+QoQ2No
エレンがクリスタと馬術について語っている。



胸が締め付けられるようだ。


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:32:34.02 ID:gu+QoQ2No
エレンがサシャと楽しそうにご飯を食べている。



心がざわつく。


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:33:09.35 ID:gu+QoQ2No
エレンがミーナと――。



エレンがユミルと――。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:33:42.26 ID:gu+QoQ2No
目を開けてエレンを見ると、熱で上気した頬は林檎の様に赤い。

タオルを手に取ると、すでに温くなっていたので、もう一度水で濡らして乗せ直す。

エレンは寝息を止め、少しだけ身じろぎをしたが、すぐにまた寝息を立て始めた。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:34:10.23 ID:gu+QoQ2No
けれど、それだけではない。

そのことはエレンと彼女らのことを思うときに波立つ心が教えてくれる。

その気持ちを何と呼ぶのかわからない。
以下略



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