7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:30:26.51 ID:gu+QoQ2No
寝苦しそうな寝息を立てるエレンを見る。
少しは大人っぽくなったが、昔と何も変わらないエレンだ。
以前、誰かにエレンとの関係を聞かれたことがあった。
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2013/06/19(水) 01:30:54.91 ID:gu+QoQ2No
エレンと出会ってすぐの、彼の家に引き取られたばかりの私なら、迷うことなく家族だと答えただろう。
では、今は――。
エレンが大切なことには変わりはない。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:31:34.78 ID:gu+QoQ2No
エレンがアニと対人格闘の訓練をしている。
気持ちが落ち着かない。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:32:03.99 ID:gu+QoQ2No
エレンがクリスタと馬術について語っている。
胸が締め付けられるようだ。
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2013/06/19(水) 01:32:34.02 ID:gu+QoQ2No
エレンがサシャと楽しそうにご飯を食べている。
心がざわつく。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:33:09.35 ID:gu+QoQ2No
エレンがミーナと――。
エレンがユミルと――。
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2013/06/19(水) 01:33:42.26 ID:gu+QoQ2No
目を開けてエレンを見ると、熱で上気した頬は林檎の様に赤い。
タオルを手に取ると、すでに温くなっていたので、もう一度水で濡らして乗せ直す。
エレンは寝息を止め、少しだけ身じろぎをしたが、すぐにまた寝息を立て始めた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:34:10.23 ID:gu+QoQ2No
けれど、それだけではない。
そのことはエレンと彼女らのことを思うときに波立つ心が教えてくれる。
その気持ちを何と呼ぶのかわからない。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:34:39.11 ID:gu+QoQ2No
布団から出ているエレンの手をそっと握る。
私の冷たい手に驚いてぴくりと一瞬だけ震えたが、やがて優しく握り返してくれた。
窓の外では、白く大きな入道雲が山から立ち昇り、晴天を塗りつぶそうとしていた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:35:28.87 ID:gu+QoQ2No
エレンに食事を持ってこようと、名残惜しくも手を離そうとしたが、思いのほかエレンは強く握っておりそれは叶わなかった。
「エレン、食事を持ってくる。手を離して」
その声にも反応せずエレンは手を握り続けていた。
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