過去ログ - 風俗ではたらく勇者さま!
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/23(日) 06:05:01.95 ID:Skjo5kRHo

 警察署での事情聴取の際、人間相手に気後れするものの、エミリアは聖法気を使った催眠術を用い
この世界に関する情報を引き出す事に徹した。
 この世界で初めて彼女が食した余りにも美味しい食べ物は、カツ・ドゥーンと言うらしい。
 エンテ・イスラでは体験出来なかったタレの旨味だったわ。あれは絶品ね。
とは、彼女の率直な感想である。

 話を聞く中、ここは高度に発達し、また高度に管理された文明社会だという事を理解した。
 燃料を燃やし、そこから発生する電気の力で機械を動かすらしい。
この電気の力というのが非常に万能で、それは私達が用いる魔法以上のシステムを作り出している。
 エンテ・イスラ以上に発展している事も納得であり、非常に驚嘆した部分だった。

 これをエンテ・イスラで再現しようと考えたら、一体何万人の法術士が必要になる事やら。

 魔王の気配は依然として感じられなかった。
 この世界では魔翌力と聖法気は、物語のフィクション上での存在でしかない。
 きっと魔王も今頃エミリアと似たような状況なのだろう。魔翌力を維持出来ないのだ。

 だとしたら勇者として、エミリアのする事は決まっている。

 この世界で暮らしながら、魔王を捜索するしかない。 
 
 そして、魔王を見つけ出したその暁には――。今度こそその首を刎ねるのだ。


 こうして、勇者エミリアは遊佐恵美と自らの名前を改め、この日本での生活をスタートさせた。

 不動産屋で曰く付き物件を格安で借りる事に成功した。
まさか本当に幽霊が棲みついていたとは夢にも思っていなかったのだが、
言葉はおかしいがその幽霊が非常に気さくな存在で、
彼女は幽霊によって、この世界の礼儀・作法、その他諸々の情報を教わったのだった。


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