118: ◆.g97gKoujg[sage saga]
2014/03/14(金) 23:41:21.12 ID:nqQMhBRH0
マリアヴェルが去ってからも、凉一はその場で塞ぎこんでいた。
どれくらいの時間が過ぎたのか……いつの間にか階下からやって来た茨木は、まだ塞ぎこむ凉一を面倒臭そうに「どけ」と、いきなり襖を開け放った。
凉一は驚きながらも射し込むであろう日光に身構えた……が、その身に日を浴びる事はない。もう日は暮れていた。
そんな凉一には目もくれず、茨木は和室の奥の鴨居を潜り何処かへ行ってしまった。
(もう夜……か)
立ち上がった凉一は開け放たれた襖を抜けて和室に入ってみた。立派な書院造りの部屋だ。
い草の香りが凉一の沈んだ心を少し和らがせる。
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