31: ◆.g97gKoujg[saga]
2013/06/30(日) 23:12:03.67 ID:mP8pxMhw0
キリコは頭の中で状況を整理した。
恭兵は退くつもりはないらしい。完全に頭に血が上っているようだ。確かに月が満ちた夜は人狼の血を引く(四分の一だが)彼の能力を最大限に引き出すだろう……しかし、それは吸血鬼も同様だ。それも貴族種とくれば尚更だろう。
しかも得体の知れない大男まで現れた。コイツも人間じゃない。
装備が十分ではない。不利だ。
そしてなにより、あと数分で警官が此処にやって来る。故意ではないにしろ一般人の少年を撃ってしまった。銃刀法とか色々面倒くさい事になる。
(……仕方無いか)
キリコは心の中で諦めた様に呟くとホルスターに収めたUSPに手を伸ばした。
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