過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
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14: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/07/12(金) 00:46:53.33 ID:/v0IwgxGo
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バチバチと御坂美琴は電気をまといながら目の前に立つ女を睨みつけていた。
睨まれている女のほうは、めんどくさい、というようにため息をつく。
「私を殺してもいいけど、私を殺したら妹達は死ぬわよ?」
レベル5の第三位に明確な敵意を向けられているにもかかわらず、女こと芳川桔梗は怯える事もなく挑発的な言葉をかける。
「あんたは……」
ぐしゃぐしゃと訳のわからない感情が御坂の中で渦巻いていた。
「どうして、こんな実験に参加したの?」
殺したいという気持ちを落ち着けるように、無理やり冷静な声を絞り出す。
「大切な友人を守るためよ。私には知り合いは沢山いるけど、友人はあいつ一人なのよ」
そして、わざと御坂を勘違いさせるような台詞を吐く。
「そのためなら、何万人を殺すためになろうとも構わないわ」
その一言に、御坂はついに切れた。
「……じゃあ、私はあんたを殺すわ。
全く同じ理由で、あんたを殺す。
撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ……」
「あら、お嬢様のくせにそんなハードボイルド小説読んでるの?
話が合いそうじゃない」
笑う芳川と、怒りに目を燃やす御坂。
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