過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
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55: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/08/28(水) 13:33:32.14 ID:tSHDNvvto
〜〜〜
一方通行が御坂の電話で出て行った時、病室にはミサカの他にフレンダ、滝壺、心理定規がいた。
「……さて、ちょっくら行ってくるわ」
フレンダも一方通行のあとを追うように、出て行った。
これで残ったのは滝壺と心理定規だ。
「……そろそろ、教えてくれないかしら?」
口火を切ったのは心理定規である。
「なにを?」
「あなたの気づいたこと」
「……なんの話?」
珍しくこの二人の間にピリピリとした空気が流れた。
「それよりもさ、統括理事会にどうやったら私たち側の人をねじ込むことが出来るかな?」
わかりやすすぎる、というよりもわざとらしすぎる話題変更。
心理定規はあからさまに不快感を示した。
「……滝壺さん、あなた本当は帝督と絹旗さんの場所わかるんじゃないの?
というか、わからなきゃおかしいわよね?」
そんな明確な拒否に応じてやるほど優しくはない、というように心理定規は声を少し荒くした。
「ううん、わからないよ。かきねってやっぱすごい」
対して滝壺はいつも通りのんびり穏やかである。
「あなたの力って、AIM拡散力場を観測しているのよね?
だとしたら、帝督がわからないはずがない。あの人はいつだって無意識に能力を使っているもの」
「だからさ、わからないって言ってるじゃん。
AIM拡散力場なんて、わからないことの方が多いし、私の力は完成されたものじゃない。
もしかしたら、AIM拡散力場を観測しているんじゃないかもしれない。
それか、かきねときぬはたの自分だけの現実が変化したのかもしれない」
「そんな事――」
「あり得ない、とは言わせない」
心理定規を黙らせようと、少しだけ強めの声を発する。
だが、そこには苛立ちだとかそういうものは感じられなかった。
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