過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
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56: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/08/28(水) 13:35:19.50 ID:tSHDNvvto
〜〜〜
「……お……おお?」
目を覚ますと、青髪ピアスがせかせかと動いている様子がぼんやりと見えた。
「お?つっちー起きたか?」
「おぉ……おまえなにやってんだにゃー?」
青髪は土御門の頬をぺちぺちと叩きながら笑っている。
「んー、フレンダちゃんに手伝えいわれてなー。
しっかし上やんの部屋に遊びにきたら暴漢に襲われる、なんて難儀やなぁ」
頭を少し浮かせ、部屋を見回す。
天井に空いた穴。割れたテレビ。そして、台所で鼻歌を歌いながらなにかを作っている上条当麻を確認した。
「上ヤンの部屋か……。フレンダは?」
「安心しぃや、ちゃあんと僕が家に送ったで。
あの子えらい美人なおねーさんと暮らしてんやな、あれはすごかったわ」
青髪のセリフに土御門は違和感を覚えずにいられなかった。
アイテムのメンバーで「おねーさん」という呼称が当てはまるのは麦野沈利しかいない。
一般人とは言え、青髪が負傷したフレンダを抱えてアジトへ出向き、無事に帰れた事は奇跡だ。
「なぁ、フレンダちゃんって何者なん?」
土御門の違和感は確信へと変わった。
「……にゃー?なにを言いたいのかわからないぜい?
ただの生意気な女子高生以外に見えるってのかにゃー?」
「つっちー、隠さんでもええよ。
僕ぁな……多分君と同じくらい色々知っている」
土御門は青髪を刺すような眼つきで睨んだ。
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