過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/28(金) 21:33:20.77 ID:tARKFY50o
エメラダ『……魔王に恋しちゃってることは隠さないんですね〜』

恵美「あなたに隠し事はしたくないもの」

彼女は、心配しているのだろう。
"魔王に取り込まれた勇者"である私を。そして魔王が何をするかを。

エメラダ『エミリア〜、お願いですから〜』

エメラダ『私とエミリアが敵対するようなことだけはしないでくださいね〜』

エメラダ『"恵美"のことも〜、日本のことも〜、"真奥"のことも〜、全部知ってる私のお願いです〜』

彼女は神聖セント・アイレ帝国の重鎮だ。
もしも魔王が、当初私達が危惧していたとおり、エンテ・イスラに戻って再び侵略を行ったなら。
例え私がそちらに付いていても、戦わなければならない立場にある。
だが、

恵美「大丈夫。彼を……は難しいだろうけど、私を、信じて」

はっきりとそう言えた。
私は彼が、二度とエンテ・イスラに災厄を撒き散らすようなことはしないと信じている。
勇者としても、一人の人間としても。

エメラダ『……はい〜。今は、その言葉を信じます〜』

完全に納得はしていないであろう声色で彼女が言う。
まあ、仕方ない。傍から見れば、悪魔に魅了されて色ボケた女の戯言だ。

だが彼女も、"真奥貞夫"と僅かながら会話し、"魔王サタン"との違いを感じたはずだ。
でなければ一度彼女が日本に来たとき、容赦なく彼を殺していたはず。
魔力を使い切っていた貞夫を殺すことなど、その気になれば片手間でできたのだから。

いずれそれをはっきりとした信用に変えるのが、人間と悪魔両方に味方した私の役目だろう。


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