過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/28(金) 21:33:50.11 ID:tARKFY50o
恵美「ところで、最近そっちはどう?」

話題を変えた。
私と魔王をオルバが殺そうとしたのは、大法神教会のごく一部で主導された計画だったそうで、
一応世界を救ったことになっている私達に表立った危険はないらしい。
……表立ったものは、だが。

エメラダ『暗殺者ギルドに依頼が出たとか〜、裏の賞金稼ぎとか〜』

エメラダ『あとは教会の訂教審議会なんかが動いてるなんて話もありますけど〜、このあたりは噂の域を出ませんね〜』

恵美「ていきょう……何?」

エメラダ『あ〜、すいません〜、異端審問会のことです〜。最近名称変えたみたいで〜』

恵美「ええ? 異端審問会って……なんでそんな噂が? そんな奴らに狙われる覚えなんて……」

エメラダ『……エミリア〜』

恵美「……あったわね、ものすごく」

元教会騎士の勇者が魔王に惚れた、なんてことがもしも知られていたら、そりゃまあ教会的には許せないだろう。

異端審問会と言えば、教会にとっての異端者の処刑なんかを行うこともある物騒な組織だ。
警察に捕まったオルバを追ってこの世界に来ないとも限らない。心に留めておいたほうがいいだろう。

エメラダ『一応言っておきますけど〜、勇者の恋物語の噂なんて流していませんよ〜』

恵美「分かってるわよ……教えてくれてありがとう。そっちも気をつけて」

エメラダとアルバートも強引に日本に来たせいで睨まれているらしいが、そこは彼らを信じるしかない。
互いの無事を祈って電話を切った。


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