過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/28(金) 21:32:52.40 ID:tARKFY50o
エメラダ『それは〜、日本で保存しても違和感の無い形に加工整形した聖法気です〜』

恵美「せいほ……えっ」

突然送りつけられた、品物名に"食品"と書いてあるダンボール箱の山。
送り主のエメラダに、携帯――を触媒にした概念送受――で確認をしたところ、そんな返事が帰ってきた。
ダンボール箱のガムテープを適当にちぎり一つ開ける。

恵美「うわぁ、ホーリービタンBって……」

成分表に"聖法気"と書いてある小瓶を、訝しみながら手にとった。

エメラダ『違いますよ〜、Bじゃなくてβです〜。試作品ですから〜、βタイプってことで〜』

恵美「……どうでもいいけど……これはつまり、飲めば聖法気が補充できるってことなのね」

エメラダ『そういうことですね〜。ところでエミリア〜』

そこで、彼女の声の調子が変わった。
探りを入れるように。

エメラダ『最近、魔王とはどんな感じなんですか〜?』

恵美「……そうね」

先日の悩みのこともあり、ややテンションが落ちるのを感じながら答える。

恵美「一緒にご飯食べたりして、それなりに仲良くやれてると思うんだけど……なんか、それなり以上に行けないっていうか」

恵美「恋愛って難しいのね、本当に。今更ながら戦い以外何もしてこなかったことを悔やまれるわ」

恵美「まあ、でなきゃ彼とは会えなかったんだけど」

意図せず愚痴のような言葉になる。
それを聞いたエメラダが、顔は見えずとも苦笑したのが分かった。


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