過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/06/28(金) 21:36:52.55 ID:tARKFY50o
想像するしかないが、店長代理ともなれば、接客や調理以外にもこなさなければならない仕事は多いのだろう。
と、そのとき、
漆原「疲れてるんなら、これ貰えば?」
漆原が、口が開きっぱなしだった私のバッグからホーリービタンβを取り出し、言ってきた。
恵美「ちょっと、返しなさいよ!」
相変わらずデリカシーという言葉を知らない男だ。
その光景を見た貞夫が言う。
真奥「なんだ恵美、栄養ドリンクなんか飲んでるのか? そういうのに頼るとそれこそ芦屋みたいに夏バテしちまうぞ」
恵美「違うわよ、これは……」
言いながら考える。
聖法気の補充ができるようになったことを、彼に伝えておいた方がいいだろう。
私達の前にはいつ刺客が現れてもおかしくないのだ。
だが無関係の鈴乃の前で明け透けに言うのもまずいと思い、貞夫に小瓶を手渡した。
恵美「……ほらこれ、成分が強烈なのよ。いざっていうときに飲むために持ってるの」
真奥「……うわぁ」
成分表の"聖法気"の欄を見たのだろう、貞夫が訝しげな声を上げて眉をひそめる。
おそらく昨夜の私も同じ顔をしていたはずだ。
エメラダには悪いが、なんとも胡散臭い。
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