過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/28(金) 21:37:47.60 ID:tARKFY50o
特に艶めいた会話はしていなかったと思うのだが、傍からはそう見えるのだろうか。
気恥ずかしさと少しの嬉しさで動揺する。

漆原「……そうだねぇ。その辺、実際どうなのさ? 真奥」

からかうような口調の漆原。
釣られて私も貞夫を見た。

……言って欲しい。
肯定して欲しい。
私達の関係について。

だが彼は、

真奥「さあな」

つまらない冗談を流すように、軽く笑ってそう言った。

漆原が白けたような顔になる。
芦屋が若干だが痛ましげな視線をこちらに送ってきたのが逆に辛い。
そして鈴乃は、肩を落とす私を見て、更に表情を厳しくさせた。

私の想いが鈴乃に伝わったとしたら、それで彼女に何の不都合があるのか。
少し考えて、……以前も似たような状況があったことに思い当たった。

恵美「まさかとは思うけど……あなたも貞夫を狙っているの?」

鈴乃に小声で耳打ちした瞬間。
彼女は焦った様子で、私の腕を引っ張り部屋の外へと釣れ出した。


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